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専有走行レポート 第1/2戦 予選上位コメント 第1戦決勝上位コメント 第1戦決勝レポート
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激しいバトル展開の第1戦は山下健太が制す
F3-Nは片山がトップチェッカー

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山下健太/ZENT TOM'S F312

●予選は山下が第1戦/第2戦ともポール獲得
 木〜金曜と2日間の専有走行を終え、いよいよ4月23日土曜を迎えた全日本F3選手権の今季開幕大会。午前10時45分から10分間で行われた第1戦予選では、予選前にセットが出ず、苦渋のリタイア届けを提出した山口大陸(タイロク・エクシード28号)をのぞく15台がアタックに向かった。そのなかで、今シーズン最初のポールポジションを獲得したのは山下健太(ZENT TOM'S F312)。前日までの自己ベストタイムを大きく更新したうえに、唯一コースレコードも更新。2番手以下に0.2秒以上の差をつけてトップタイムを奪った。

 2番手にはチームメイトの坪井翔(ZENT TOM'S F314)、3番手にはヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)と今季のニューカマーが続いた。F3-Nクラスでは、インラップに接触アクシデントが発生し、片山義章(Petit LM Racing)、DRAGON(B-Max Racing F308)のふたりがマシンにダメージを負ってしまったが、両者ともに時間内にコース復帰を果たした結果、片山は自身初のポールポジションを獲得。タイヤにダメージを受けてしまったDRAGONは4番手となった。予選クラス2番手に入ったのは、こちらもルーキーの廣田築(アルビレックスF306TLM)。3番手にはF3-Nで2年目のシーズンを戦うアレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)が入った。

●激しい戦いが展開された第1戦。山下がマーデンボローを封じ開幕勝利

第1戦スタートシーン

 直前に行われたスーパーフォーミュラの予選で赤旗中断が続出したことで、全日本F3開幕戦は予定時刻よりも遅れ、15時50分にフォーメーションラップのスタートが切られた。なお、フォーメーションラップではデグナーカーブで岡崎善衛(Glocal アルビTLM)がコースオフを喫したが、すぐにコース復帰。無事にスタートすることができた。

 シグナルのブラックアウトとともに抜群のスタートを決めたのはポールポジションの山下。2番手スタートの坪井、3番手のマーデンボローは、ともにスタート後のけり出しでスピードが伸びず、4番グリッドの千代勝正(B-MAX NDDP F3)にかわされてしまう。山下、千代、坪井、マーデンボローの順でオープニングラップを終えたが、その後方ではF3-Nの激しいトップ争いが展開。「スタートを失敗してしまった」という片山を抜いていたDRAGON(B-Max Racing F308)とヤンが争っていたが、ホームストレートで接触。2台は大きなダメージを負ってリタイアとなり、レースもセーフティカーが導入される。

山下健太/ZENT TOM'S F312

 1周のセーフティカーランの後、レースはリスタートとなったが、ここで接近戦をみせたのは3番手争いだった。坪井の背後にマーデンボローが迫るが、坪井もラインを押さえ逆転を許さない。4周目のバックストレッチで再びマーデンボローが接近し、坪井はオーバーテイクポイントのシケインではポジションを守り切ったが、立ち上がり加速で上回ったマーデンボローが一気に坪井をかわし3位と、ポジションアップに成功した。

 マーデンボローはその勢いのまま前を走る千代をもとらえ、レース中盤には2番手まで浮上。この時点でトップを走る山下とマーデンボローの差は約2.8秒あったが、自己ベストタイムを更新しながら、マーデンボローがその差を大きく詰めていく。1周につき0.3秒、時には0.5秒と大きく差を削りながらマーデンボローもプッシュを続けたが、わずかに届かず山下がトップチェッカーを受けた。開幕優勝で弾みをつけた山下だったが、ライバルのVOLKS WAGEN A41エンジン勢に追い上げられた終盤のペースが、翌日の第2戦決勝に向けた課題となったようだ。

片山義章/Petit LM Racing

 3位には、10周目に千代をかわした坪井が入り、F3デビューレースを表彰台で飾った。レース終盤にペースを落とした千代は、7番手スタートからファステストラップを記録するスピードで追い上げてきた佐々木大樹(B-MAX NDDP F3)にも詰め寄られたが、なんとか4位を死守。F3-Nクラスでは、スタートで大きく順位を落とすもその後は落ち着きを取り戻した片山が、F3-N初優勝を飾っている。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

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ヤン・マーデンボローと千代勝正の戦い 表彰台でのヤン・マーデンボロー/山下健太/坪井翔
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佐々木大樹と大津弘樹の戦い 接触したDRAGONとアレックス・ヤン 石川京侍/TODA FIGHTEX
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表彰台でのヤン・マーデンボロー/山下健太/坪井翔 スターティンググリッドの様子 三浦愛/EXEDY B-Max F312
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序盤のF3-Nの戦い ヤン・マーデンボロー/B-MAX NDDP F3 阪口晴南と牧野任祐の戦い
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『がんばろう! 九州』のメッセージととともに全ドライバーの記念撮影が行われた F3-N表彰台での廣田築/片山義章/岡崎善衛


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