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専有走行レポート 第9/10戦
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残り2周で逆転! 千代勝正が今季初勝利を飾る
B-MAX Racing team with NDDP勢がワン・ツー

千代勝正/B-MAX NDDP F3

全日本F3第10戦のスタートシーン

 雨の土曜となった7月16日から一夜明け、第10戦の決勝日となった17日の富士スピードウェイは相変わらず曇天模様。路面も完全なドライとは言えなかったが、前日に続きスリックタイヤでレースをするには充分なコンディション。直前のスーパーフォーミュラのフリー走行で発生したクラッシュの影響で、15分ディレイの午前10時15分にフォーメーションラップのスタートが切られた。

 迎えたスタートでは、ポールポジションスタートのヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が飛び出すも、TGRコーナーのブレーキングで激しくスモークを上げ、わずかにオーバーラン。この隙を突いて、3番手スタートの大津弘樹(HFDP RACING F312)がF3参戦後初めてトップに浮上する。次いでマーデンボロー、千代勝正(B-MAX NDDP F3)と続き、山下健太(ZENT TOM'S F312)、阪口晴南(HFDP RACING F312)、坪井翔(ZENT TOM'S F314)という上位のオーダーとなった。

 2番手となったマーデンボローだったが、3周目にはストレートでスリップを奪って大津に並びかけると、TGRコーナーの進入でトップに浮上。大津はその後、8周目には千代にもかわされてしまった。一方、その後方ではTEAM TOM'S勢の2台によるバトル、さらに阪口、イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)、牧野任祐(TODA FIGHTEX)、石川京侍(TODA FIGHTEX)らによる白熱のバトルが展開されていく。

 トップに立ったマーデンボローは、千代が大津をとらえる間に2.5秒程度のマージンを築いていくが、「三歩進んで二歩下がるではないんですが」と振り返った千代もファステストラップを刻みながらマーデンボローとの差を詰め、時に2秒以内につけていく。さらに、後方では大津をかわし坪井、山下が3〜4番手へ。この2台もチームメイト同士のバトルを展開し、山下が坪井をパスし3番手に浮上していく。

■セーフティーカーで残り2周のマッチレースに

ヤン・マーデンボロー/B-MAX NDDP F3

 しかし、このままマーデンボローが首位の座を守り連勝を飾るか……、と思われた16周目、TGRコーナーでF3-Nの3番手を激しく争っていたアレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)と片山義章(Petit LM Racing)が接触。ヤンのマシンがTGRコーナーにストップしてしまった。

 そのため、前日の第9戦で起きたクラッシュ同様、この日もセーフティーカーが導入されることに。セーフティーカーは20周目に解除となり、残り2周という緊迫したバトルが再開された。

 第9戦ではリスタートで大きくリードを築いたマーデンボローだったが、この日は2番手の千代が絶妙の間隔でマーデンボローとの差を詰めると、迎えたTGRコーナーのブレーキングで千代が前へ! さらに、後方ではふたたび3番手山下と4番手坪井のバトルが展開。しかし山下の前に出たかに見えた坪井はTGRコーナーでアウトにはらみ、山下が3番手を守りファイナルラップに入っていく。

セーフティカー明けにトップを奪った千代勝正

 首位に立った千代は、待望の今季初勝利に向け首位の座をキープするが、ファイナルラップのダンロップコーナーに向けたブレーキングで、わずかに「ミスをしてしまった」とはらんでしまう。
 この隙を見逃すまいとマーデンボローがチャンスをうかがうも、逆転はならず。逆にマーデンボローのインを今度は山下が狙い、13コーナーで並びかけるが、こちらもオーバーテイクならず。逆に、今度はプリウスコーナーで坪井が山下をオーバーテイク! 最終的に千代、マーデンボロー、坪井というトップ3でチェッカーを受けた。

「最後は並ばれてしまって、濡れたところを走らざるを得なかった」という山下は4位でチェッカーを受けたものの、これでマーデンボローに対してランキングで逆転を許してしまうことに。5位は混戦を勝ち抜いた牧野、6位は大津という結果となった。

■松井孝允が盤石の走りで富士ラウンド連勝

松井孝允/サムライサポーターズF306

 F3-Nは、スタート直前に廣田築(アルビレックスF306TLM)がスピンする場面があったものの、なんとかグリッドに着き無事にスタート。オープニングラップから松井孝允(サムライサポーターズF306)がグイグイとマージンを築いていった。2番手にはDRAGON(B-Max Racing F306)が続き、ヤンが3番手。岡崎善衛(Glocal アルビTLM)、廣田、片山義章(Petit LM Racing)と続く。

 ランキング首位の片山は、レース中盤に向けて岡崎、廣田をかわしヤンとのバトルに持ち込む。10周目前後から2台は順位を入れ替えながらバトルを展開していくが、16周目のTGRコーナーでヤンと片山がクラッシュ。ヤンのマシンが動けなくなってしまい、セーフティーカーが導入された。

 SC解除後も、首位を走る松井は危なげなく走りきり、富士ラウンドを完全制覇。「自分のドライビングやクルマ作りという点でプラスになることが多かった」という実りあるレースを締めくくった。2位は松井を追い続けたDRAGONで、3位はチェッカー間際に片山をオーバーテイクした廣田となった。

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全日本F3第10戦 表彰台 全日本F3第10戦 F3-N表彰台
セーフティカーランの様子 表彰台でDRAGONから祝福を受ける松井 片山義章/Petit LM Racing
廣田築/アルビレックスF306TLM 山口大陸/タイロクレーシング28号 大津弘樹/HFDP RACING F312
坪井翔/ZENT TOM'S F314 牧野任祐/TODA FIGHTEX 阪口晴南/HFDP RACING F312

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