全日本F3選手権 第10戦 決勝上位ドライバーコメント
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全日本F3第10戦を制した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)とF3-NウイナーのDRAGON(B-Max Racing F306) |
■第10戦 優勝
坪井翔
(カローラ中京 Kuo TOM'S F317/Car No.1/カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「ようやく全日本F3で優勝することができて、ホッとしています。昨日から流れは悪くなくて、予選でポールポジションも獲れていたので、スタートさえ決めれば戦えると思っていました。なんとかポジションキープできたので、あとは後ろを見ながらペースをコントロールしようと思い、落ち着いてレースできました。後半で宮田選手に追いつかれてしまった部分は明日に向けて改善しなければいけない点ですが、追いつかれても抜かれることはないと思っていました。今年はここまで苦しいレースが続いていたので、今日の1勝は大きいです。シーズン全体の流れも取り戻せたと思うので、明日も勝てるように準備していきたいと思います」
■第10戦 2位
宮田莉朋
(カローラ中京 Kuo TOM'S F314/Car No.36/カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「4月の鈴鹿大会はトラブルでレースを走れなかったので、F3の鈴鹿でのレースは、実質今回が初めてでした。スタートで前に出ていれば自分の理想のペースで走れたと思いますが、ポジションキープになったので、できるだけ離されないように走ろうと考えました。序盤のペースの遅さは引き続き課題ですが、それでも後半はいつもどおりに速いペースで走れたので、そこは良かったです。明日は天気がどうなるか分かりませんが、ウエットであればまだ経験が浅いので今後に向けた課題を見つけたいですし、ドライであれば、今日の内容を分析して、明日はより良い走りができるようにしたいですね」
■第10戦 3位
高星明誠
(B-MAX NDDP F3/Car No.23/B-MAX RACING TEAM WITH NDDP/VOLKSWAGEN A41(0XY))
「今日は予選が悪かったですね。ただ、今年1年を通してスタートはいいので、自分の思うようなスタートが切れれば前に出られると思っていました。実際に3番手に上がってからは前の2台を追いかけるだけと思っていましたが、パロウ選手のペースも良くて、序盤に接触して4番手に後退してしまいました。クルマのダメージは大きくなかったですし、そのあとのペースは良かったので抜き返すことができましたし、明日に向けてはポジティブな要素もあったレースでした。パロウ選手の前でゴールできて、ポイント差を広げられたのは良かったですが、優勝しなければ大差は築けませんから、次戦以降はしっかりと優勝を重ねていきたいです」
■第10戦 12位(F3-N 1位)
DRAGON
(B-Max Racing F306/Car No.30/B-MAX Racing Team/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「明日が雨と聞いていて、今日のドライコンディションでまずは気持ち良く走って勝ちたいと思っていたので、優勝できてうれしいです。僕自身は予選から決勝までひとつのタイヤで走っていて、アレックス・ヤン選手はニュータイヤだったようなので、それでファステストラップを逃したのだと思います。チーム無線でもファステストラップを逆転されたことは教えてもらいましたが、無理せず『まずは優勝すること』と頭を切り替えました。最終ラップにガス欠症状が出てドキドキしましたが、なんとか走り切れてよかったです。明日が雨のレースになると、自分たちの位置だと1コーナーではまったく視界がない状況だと思います。そこを切り抜けられれば勝機はあると思うので、頑張ります」
■第10戦 13位(F3-N 2位)
植田正幸
(Rn 山下製作所 F308/Car No.11/B-MAX with Rn-Sports 山下製作所/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「予選で前に出られなかったので、あとはスタートしかないと思って集中していたのですが。少しストール気味になってしまい、逆にヤン選手に前に出られてしまいました。彼はフレッシュタイヤでしたからペースが良くて序盤は離されましたが、追いかけながら様子をうかがっていると少しリヤタイヤが厳しくなってきたように見えたので、最後の最後に仕掛ければチャンスはあると狙っていました。最後に1コーナーで抜き返せて良かったです。今週末は、どのドライバーもウエットコンディションで走っていませんから、明日はとにかく気をつけて、コースアウトしないように無事にチェッカーを受けたいですね」
■第10戦 14位(F3-N 3位)
アレックス・ヤン
(HuaJiangHU F3/Car No.5/HuaJiangHU Racing/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「全体的にいいレースができたと思います。特に植田選手とのバトルは、最後に逆転されてしまいましたがいい戦いができました。今年で日本のF3を走り始めて3シーズン目となり、鈴鹿も何度も走りこんで、だいぶコースに慣れてきました。それに今日はそれほど暑くもなくて体力的にもきつくなかったですし、ニュータイヤだったこともあってファステストラップが獲れました。明日は雨のレースになると言われていますが、今日のような戦いができればと思っています」