坪井が逃げ切り鈴鹿で2連勝!
F3-NもDRAGONが今季6勝目を飾る
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全日本F3第11戦を制した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
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全日本F3第11戦のスタートシーン |
坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が初勝利を挙げた6月24日の第10戦から一夜明け、迎えた全日本F3選手権第11戦の決勝日。6月25日の鈴鹿サーキットは曇天。前日午後9時頃から鈴鹿には雨が降りはじめたものの、この日は朝には雨は止んでいた。とは言え、乾いているのはレコードライン上のみ。他はまだ濡れた路面が残っていた。
前日行われた30分1回の予選でのセカンドベストタイムで第11戦のグリッドが決定しており、坪井が第10戦に続きポールポジションスタート。宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)が2番手から、第10戦で4番グリッドだった高星明誠(B-MAX NDDP F3)はこの日は3番手からスタートを切ることになる。F3-Nでは、DRAGON(B-Max Racing F306)がポールスタートとなっていた。
■トップ争いは三つ巴の争いに
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
午前10時10分からの第11戦のスタートでは、ポールの坪井がトップで1コーナーに向かうものの、濡れたイン側スタートとなった宮田が遅れ、高星が2番手へ。さらにアレックス・パロウ(THREEBOND)が続き、宮田は4番手へ。その背後には大津弘樹(TODA FIGHTEX)、イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)、阪口晴南(HFDP RACING F316)と続いた。
しかし、オープニングラップの日立オートモティブシステムズシケインで、阪口とホンリーが接触してしまい、ホンリーはスピン。阪口もフロントを破損しピットインを強いられ、さらにドライビングスルーペナルティーを課せられて後退してしまった。
一方、上位の争いは前日の第10戦の再現のように、パロウが2周目の1コーナーで高星をパスし、2番手に浮上。序盤は坪井、パロウ、高星、宮田、大津弘樹(TODA FIGHTEX)というオーダーで展開するが、レースは徐々にトップ3台の三つ巴の様相を呈していった。
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高星明誠をオーバーテイクするアレックス・パロウ |
上位陣は中盤、1秒程度のギャップを保ちながら戦いは膠着状態となっていき、坪井は「序盤でリードを広げられましたが、中盤パロウ選手もペースが良かった。でも、終盤コントロールできたのは良かったです」とパロウとの差をキープすると、最後までリードを譲ることなくトップでチェッカー。第10戦に続く連勝を飾ってみせた。
2位はパロウ、3位は高星となり、4位は宮田という結果に。途中からは単独走行となった大津が5位でフィニッシュした。6番手争いは序盤からブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)、片山義章(OIRC F315)、三浦愛(EXEDY B-Max F317)の戦いとなっていたが、10周目にカルネイロをかわした片山が6位フィニッシュ。第5戦鈴鹿以来のポイント獲得となった。
■F3-NはDRAGONが完勝。
ランキングもリード
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DRAGON(B-Max Racing F306) |
F3-Nは、スタートで出遅れたものの、オープニングラップでポジションを回復したDRAGONが序盤からレースをリード。植田正幸(Rn 山下製作所 F308)、そして長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)と続いていく展開となるが、中盤以降上位のギャップは広がっていき、それぞれが単独走行となっていった。
この週末好調のDRAGONは、最後は植田に対して6.148秒の差をつけトップフィニッシュ。第10戦に続く連勝を飾り、今季6勝目をマーク。DRAGONは前日獲れなかったファステストラップも記録し、フルマークで第11戦を終え、選手権のリードも広げている。2位は植田、3位は長谷川となった。
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全日本F3第11戦 表彰台 |
全日本F3第11戦 F3-N表彰台 |
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314) |
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片山義章(OIRC F315) |
大津弘樹(TODA FIGHTEX) |
三浦愛(EXEDY B-Max F317) |
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ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON) |
長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar) |
アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3) |