1コーナーでフロントロウ2台が接触の波乱
高星明誠がラッキーな今季7勝目を飾る
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| 第12戦を制した高星明誠（B-MAX NDDP F3）と本山哲エグゼクティブアドバイザー |
7月7日（金）に行われた専有走行から一夜明け、全日本F3選手権第6ラウンドは公式予選、第12戦の決勝日を迎えた。前日に続き天候は晴天で、午前8時30分から第12戦／第13戦の公式予選がスタートしていった。
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| 全日本F3第12戦のスタートシーン |
今回も前回大会に続き30分間の公式予選が行われ、ベストタイムが第12戦のグリッドに、セカンドベストタイムが第13戦のグリッドとなるが、この日の予選では、坪井翔（カローラ中京 Kuo TOM'S F317）が1分34秒167というベストタイムをマークし、第12戦のポールポジションを獲得。チームメイトの宮田莉朋（カローラ中京 Kuo TOM'S F314）が0.089秒差で2番手に続き、高星明誠（B-MAX NDDP F3）が3番手につけた。
F3-Nでは、DRAGON（B-Max Racing F306）が1分38秒286という最速タイムをマークしたものの、予選中の走路外走行があったとして、ベストタイムとセカンドベストが抹消になってしまう。その結果、植田正幸（Rn 山下製作所 F308）がクラスPPに。DRAGONは3グリッド降格となりクラス5番手からのスタートとなり、アレックス・ヤン（HuaJiangHU F3）が2番手からスタートすることになった。
■スタートでまさかのアクシデント
約4時間のインターバルを経て、午後1時10分から第12戦のスタート進行が行われた。天候は公式予選に続き晴天で、やや風があるため涼しさを感じる気候のなかで、午後1時30分のスタートのときを迎えた。
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高星明誠（B-MAX RACING TEAM WITH NDDP）
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スタートでは、ポールポジションスタートの坪井、そして2番手スタートの宮田莉朋（カローラ中京 Kuo TOM'S F314）とも同様に好スタートを決めるが、1コーナーのアプローチでインから入った宮田、そしてアウトから入った坪井が1コーナーに並びかけていく。そこで、なんと2台は接触。アウト側のグリーンにもつれるようにコースアウトしてしまった。
この間隙をぬってトップに立ったのは、3番手スタートの高星。次いで大津弘樹（TODA FIGHTEX）、さらに三浦愛（EXEDY B-Max F317）、アレックス・パロウ（THREEBOND）と続いていく。坪井、宮田ともコースに復帰することはできたが、坪井は右リヤタイヤを破損。ピットに戻り、タイヤ交換を強いられてしまった。
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| 大津弘樹（TODA FIGHTEX） |
一方、首位に立った高星の後方では大津、そしてオープニングラップで三浦をかわしたパロウが続く展開となる。三浦はさらに5周目、阪口晴南（HFDP RACING F316）にも先行を許してしまい、その後は追い上げてきた宮田のプレッシャーにさらされることになった。
2番手を走る大津には6周目、パロウが激しくプレッシャーをかけていったが、大津はしっかりとTGRコーナーのインを守る。そのバトルを後目に高星は最後まできっちりと走りきり、大津に2.715秒差をつけ優勝。今季7勝目を飾った。
2位は大津で、3位はパロウという結果に。阪口、三浦、宮田というトップ6となった。一方、後方ではイェ・ホンリー（KRC with B-Max F315）や片山義章（OIRC F315）、山口大陸（タイロクレーシング28号）らによる熾烈な戦いが展開されていたが、13周目のTGRコーナーで山口に片山が追突する格好となりクラッシュしてしまう。これにより山口はリタイア、片山は危険行為と判定されペナルティが科せられた。
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| F3-Nを制したDRAGON（B-Max Racing F306） |
■F3-Nは熾烈なバトルをDRAGONが制す
F3-Nは、オープニングラップをアレックス・ヤン（HuaJiangHU F3）が制し、植田正幸（Rn 山下製作所 F308）、DRAGON（B-Max Racing F306）と続く展開となるが、植田がヤンをまずはパス。さらに、「レクサスコーナーでミスをしてしまった」という植田を3周目にDRAGONがパスし、首位に浮上する。
予選ではペナルティによりベストタイム抹消となったDRAGONは首位に立つと、そのまま2番手以下のリードを広げ、そのままトップチェッカー。今季7勝目を飾ってみせた。2位争いは植田とヤンによるバトルになり、ヤンが中盤先行するも、植田が14周目のTGRコーナーでヤンをパス。2位が植田、3位がヤンという結果となった。
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| 全日本F3第12戦 表彰台 |
全日本F3第12戦 F3-N表彰台 |
阪口晴南（HFDP RACING F316） |
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| イェ・ホンリー（KRC with B-Max F315） |
坪井翔（カローラ中京 Kuo TOM'S F317） |
植田正幸（Rn 山下製作所 F308） |
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| 宮田莉朋（カローラ中京 Kuo TOM'S F314） |
アレックス・ヤン（HuaJiangHU F3） |
吉田基良（B-Max Racing F312） |
