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09年以来となるオートポリス大会が開幕
坪井翔が3回の専有走行すべてで最速

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 ツインリンクもてぎで開催された第7ラウンドから1ヶ月強。全日本F3選手権は2009年以来の開催となる、第8ラウンドのオートポリスを迎えた。ひさびさの開催ということもあり、今回は9月7日(木)から走行が設定されたほか、前ラウンドのもてぎでF3-Nチャンピオンを決めたDRAGONがダラーラF314にスイッチ、F3-Nクラスにはスポット参戦ドライバーが3名参戦するなど、話題が多いラウンドとなった。

 しかし、迎えた9月7日のオートポリスは朝から荒天。深い霧がサーキットを包み、霧が晴れたかと思えば強い雨が降るなど、終日走行が可能な状態にはならず、午前、午後と2時間ずつ予定されていた2回の専有走行は中止となってしまった。そのため、9月8日(金)に行われる専有走行1回目を20分間延長。また、午後4時55分から40分間の専有走行3回目が設けられている。

■晴天に恵まれた9月8日

高星明誠(B-MAX NDDP F3)

 迎えた9月8日のオートポリスは快晴。気温は22℃。走り出しこそわずかに濡れている部分があったが、各車ともスリックタイヤでコースイン。全ドライバーがオートポリスはF3では初のレースウィークということもあり、コースを習熟しながらラップを重ねていったが、そのなかでランキング首位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)がまずは1分40秒台へ。阪口晴南(HFDP RACING F316)も40秒台へ入れていった。

 セッション中盤以降タイムも向上していき、高星が最初に1分40秒を切る1分39秒996をマーク。高星とタイトルを争う坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)も今度は1分39秒443と、ふたりがタイムを削っていく。

 高星はさらに1分39秒060をマークするが、終盤に坪井がただひとり38秒台に入れる1分38秒353をマーク。赤旗が一度も出ない1時間20分の走行のなか、坪井が首位、高星、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)と続くトップ3となった。

 F3-Nでは、今回初めてのF3というだけでなく、ひさびさのフォーミュラとなった元嶋佑弥(Planex スマカメ・F308)が、「まったく経験がないので緊張している」と言いながらも、走り出しから好タイムをマーク。1分41秒928というタイムでF3-Nの首位となった。2番手には、こちらもF3初参戦となる澤田真治(B-Max Racing F306)がつけた。

■専有走行2回目も坪井が最速

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)

 午後1時40分からスタートした専有走行2回目も、午前に続き晴天。気温も23℃と1℃上がったが、各車ともスタート練習を行うなど、ロングランを中心としたメニューが増え始めたが、そのなかでいち早くタイムを削り始めたのはカローラ中京 Kuo TEAM TOM'S勢。坪井が開始から9分ほどで1分39秒577というタイムを記録すると、宮田も1分40秒320を記録していく。

 そんななか、再び上位陣は終盤にタイムアタックを展開していくが、チェッカーまで5分ほどというところで1分38秒614というタイムを記録したのは坪井。さらに宮田も1分38秒647というタイムで2番手に続き、2回目はカローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sがワン・ツーという結果に。3番手には高星がつけた。

 F3-Nは、1回目に続き元嶋が1分42秒079というタイムで最速に。澤田、植田正幸(Rn 山下製作所 F308)というトップ3となった。

■トップ3はわずかなタイム差に

アレックス・パロウ(THREEBOND)

 専有走行2回目の後、N-ONE OWNERS CUP、そしてスーパーフォーミュラの専有走行をはさみ、予定より5分遅れの午後5時からスタートした全日本F3の専有走行3回目。すっかりオートポリスは陽が傾き、気温も下がりつつある状況のなか、コンディションも上がりタイムも向上。宮田が自身の7周目に1分37秒834というタイムを記録し、さらに坪井、高星も1分38秒台の前半までタイムを伸ばしていく。

 最後は多くのドライバーがアタックシミュレーションを行ったが、最後は坪井が1分37秒617にタイムを伸ばし、この日の3セッションすべてでトップタイムをマーク。高星が1分37秒811で2番手に、宮田が1分37秒834と、37秒台に入れた3人のドライバーがトップ3を占めた。

「オートポリスをF3で走るのは初めてでしたが、持ち込みセットがすごく良くて、コンディションが良くないうちは慣熟走行に努め、状況が良くなってからアタックをしました。自信はありますが、ただ僅差ではありますし、もてぎのときほど余裕はないと思っています」と坪井。

 一方、チャンピオンに近づきつつある高星は「坪井選手は勢いも速さもありますが、僕も今日の3回の走行で、大幅に上げることができました。あと少しアジャストすれば戦えるタイムですし、上り調子でいられるので、明日に向けてはもてぎのときほどネガティブではないです」とこちらも3回の走行で手ごたえを得た様子だ。

 この専有走行3回目では、アレックス・パロウ(THREEBOND)が4番手に。専有走行1回目、2回目で4〜5番手につけていた大津弘樹(TODA FIGHTEX)、阪口晴南(HFDP RACING F316)が続いた。

■F3-Nはスポット参戦の元嶋が最速

元嶋佑弥(Planex スマカメ・F308)

 F3-Nは、このセッションでも元嶋が1分41秒293で最速。「F3は本当に楽しいです。今までこの次元のクルマには乗ったことがなかったですし、ダウンフォースが必要なこのコースでF3に乗れることに感謝しています。自分のタイムがいいのかは分かりませんが、予選ではしっかりポールポジションを獲るつもりでプッシュしますし、チャンスが繋がるようにしたいですね」と元嶋は笑顔で語った。

「決勝は展開次第ですが、レースを荒らさないようにしたいです。また、地元九州で応援してくださる方も多いですし、今季他のレースでこのコースはしっかり走れていないので、皆さんに笑顔をみせられるようにしたいです」

 2番手には、「FIA-F4とは違う新しい体験で、自分の思っていたとおりには走れませんでした。アジャストに時間がかかってしまいました」という澤田が1分42秒026で続いた。3番手には植田が続いている。なお、この日の3回の専有走行では、一度も赤旗が出なかった。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

大津弘樹(TODA FIGHTEX) 阪口晴南(HFDP RACING F316) DRAGON(B-Max Racing F314)
イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315) 三浦愛(EXEDY B-Max F317) 植田正幸(Rn 山下製作所 F308)
澤田真治(B-Max Racing F306) ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON) 大塚隆一郎(DPS.LBJレーシングCMS)


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