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坪井が逃げ切り8勝目を飾るも、
高星が意地のファステストラップ

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 9月10日(日)、大分県日田市のオートポリスで、スーパーフォーミュラの決勝レースに続いて迎えた全日本F3選手権第18戦の決勝レース。前日9日に行われた公式予選でのセカンドベストタイムが第18戦のグリッドとなったが、この予選では開始6分、さらに再開後もすぐに赤旗が提示されるなど、各自のアタックタイミングがずれるアタックとなった。ここでポールポジションを獲得したのは、チェッカー間際に1分37秒925をマークした坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。次いで宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)が続き、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sが最前列を占めていた。

全日本F3第18戦のスタートシーン

 3番手に続いたのは、ランキング首位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)。「勝たなければいけない」と自らに課していた高星だったが、着々とポイント差を詰めてきていた坪井の先行を許した。4番手には、第17戦で2位表彰台を獲得したアレックス・パロウ(THREEBOND)がつけた。

 F3-Nでは、スポット参戦の元嶋佑弥(Planex スマカメ・F308)が第17戦とともにポールポジションを獲得。同じくスポット参戦の澤田真治(B-Max Racing F306)が2番手、植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が3番手につけていた。

■レースは意地と意地のぶつかり合いに

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 迎えた10日の決勝スタート時の天候は晴天。前日よりもやや日射しが強いなかでスタートを迎えた。ほんのわずかにスタートで遅れながらもオープニングラップの1コーナーを制したのは坪井で、第17戦のスタートで遅れた宮田がスタートを決め2番手へ。第1ヘアピンに向け坪井のインをうかがったが、坪井がしっかりと首位をキープ。カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sがワン・ツーでレースを進めはじめた。

 一方、その後方につけたのは高星。パロウ、大津弘樹(TODA FIGHTEX)、そして阪口晴南(HFDP RACING F316)と続き、ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)と三浦愛(EXEDY B-Max F317)が7番手争いを展開する序盤戦となった。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)

 21周という長丁場のレースということもあり、序盤からバトルはそれほど多くなく、上位陣はラップごとに差が少しずつ広がっていくレース展開となる。ただ、そのなかでも注目のポイントは、ファステストラップ。高星に対して1ポイントでも詰めて最終ラウンドに臨みたい坪井にとっては、ファステストラップの1点は喉から手が出るほど欲しいもの。7周目、2番手を走る宮田が1分39秒692でファステストラップを更新するが、10周目には坪井が1分39秒385を記録し、ふたたびファステストを更新。つばぜり合いが展開される。

 上位陣の戦いはファイナルラップまで接近することなくチェッカーとなり、坪井が逃げ切り今季8勝目を6連勝で飾った。2位は宮田で、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sがワン・ツー。しかし、16周目にファステストラップを記録したのは、3位でフィニッシュした高星。「まさかそのタイムが出るとは思わなかった」と言いつつも1分39秒364を16周目にマークしており、意地の1点を加算。坪井もファイナルラップに1分39秒376をマークするも、100分の1秒及ばなかった。4位はパロウで、2戦連続の表彰台はならず。5位は大津、6位は阪口という結果となった。

 この結果、坪井は11点を加算し合計123点に。一方3位でフィニッシュした高星はファステストの1点とともに合計6点を加算。142ポイントとなった。ふたりの差は19ポイントで、2017年のチャンピオンをかけて最終ラウンドとなるスポーツランドSUGOへ挑むことになった。

■F3-Nは元嶋が連勝。表彰台は同じ顔ぶれに

元嶋佑弥(Planex スマカメ・F308)

 F3-Nは、オープニングラップから元嶋がレースをリード。しかしスタートから2周ほどは、このレースにニュータイヤを温存した澤田がピタリと背後につける。しかし、「トラフィックに一時引っかかりましたが、集中し直してプッシュしました」という元嶋は、澤田との差を少しずつ広げると、ファステストラップもマークし逃げ切りチェッカー。スポット参戦を完璧なかたちで終えた。

 2位は澤田で、「元嶋選手が少しずつ速かった。次に乗るときは優勝したい」とF3への思いを改めて実感した様子。3位は植田正幸(Rn 山下製作所 F308)と大塚隆一郎(DPS.LBJレーシングCMS)が争っていたが、「ラップダウンをかわそうとした際に、植田選手が接触し、自分も当たってしまいました」と大塚が言うように、大塚と接触した植田がスピン。ペナルティこそ受けたものの大塚が3位となり、2戦連続で同じ顔ぶれが表彰台を占めた。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

全日本F3第18戦 表彰台 全日本F3第18戦 F3-N表彰台 大津弘樹(TODA FIGHTEX)
山口大陸(タイロクレーシング28号) ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON) 澤田真治(B-Max Racing F306)
大塚隆一郎(DPS.LBJレーシングCMS) 阪口晴南(HFDP RACING F316) 高星明誠(B-MAX NDDP F3)


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