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FIA F3ワールドカップがマカオで16日に開幕
全日本勢は6名、欧州からふたりの日本人が参戦

マカオGPに向けて準備を進めるThreeBond Racing with Drago Corse

 世界各国からF3のトップコンテンダーたちが集い、世界一を決めるレース『第64回マカオグランプリ・FIA F3ワールドカップ』が11月16日に開幕する。今季は22台が参戦することになるが、全日本F3選手権からは6台が、そしてFIAヨーロピアンF3選手権からは2名の日本人ドライバーが参戦する。

 今年のマカオGPには、全日本F3ランキング2位の坪井翔、4位の宮田莉朋のふたりがTOM'Sから参戦。また、ランキング3位のアレックス・パロウ(ThreeBond Racing with Drago Corse)が参戦。また、B-MAX Racing Teamは、2017年F3-NチャンピオンのDRAGON、16年全日本F3王者の山下健太、11年王者の関口雄飛の3人が挑戦する。

 また、2016年に全日本F3に参戦し、今季はヨーロピアンF3に参戦した牧野任祐と、ヨーロッパでキャリアを積んできた佐藤万璃音のふたりが、MotoparkからマカオGPに挑むことになった。

 ドライバーたちはSUPER GT/FIA-F4もてぎ戦を終えて続々とマカオに移動。11月15日(水)にはコースウォークや公式写真撮影等を終え、11月16日(木)の走行開始に備えている。彼らに、マカオGP挑戦に向けた意気込みを聞いた。

■坪井翔(TOM'S)
「マカオGPは2年目の参戦となります。昨年は慎重に、徐々に攻めていきたいと思っていましたが、クラッシュしてしまって有言実行とはいきませんでしたし、予選最後尾という屈辱を味わいました。ただ、昨年は全日本F3でも優勝を知らない状況でマカオに来ましたが、今年は優勝もできましたし、チャンピオンは逃しましたが、最多勝という結果も残すことができたので、昨年の経験もありますし、いい流れでこのレースに臨めると考えています。日本人ドライバーが今回多いので、それぞれの環境は違っても、その中で一番上にはいなければならないと思いますし、2年目で結果も求めていきたいですね。タイヤが去年から変わっているので、そのあたりがどうなるか。今回エンジンがアップデートされましたが、この仕様では走ったことがないので、そのあたりも明日の走行初日が楽しみです」

■宮田莉朋(TOM'S)
「マカオで走るのも、ヨーロッパのチームと一緒に走るのも初めてなのですが、とにかく今年は順位などを気にせず、全セッションしっかり完走することだけを目指したいと思います。クラッシュなどせず、周囲のドライバーたちからもたくさんのことを吸収していけるような大会にしたいですね。マカオのコースはとにかく狭くて、場所によっては1台分くらいしかないと聞かされて来たのですが、下見してみた印象ではそれほどではないかなと。実際に走ってみたら、狭く感じるのかもしれませんし、とにかく1周1周、どこまで攻められるのか、慎重にいければと思います。22台のエントリーの中で日本人が7人いますので、少なくとも日本人のトップにはいたいですし、TOM'Sは過去、このマカオでたくさん優勝しているチームでもあるので、初参戦という状況であってもトップ5、優勝争いといった戦いをして、ヨーロッパのチーム含め、関係者に印象的な速さを見せられるよう頑張ります」

■アレックス・パロウ(ThreeBond Racing with Drago Corse)
「2014年に参戦しているので、今年のマカオは2回目の参戦になるね。2014年に出た時は、自分にとってシングルシーターでレースを始めた初年度だったんだけれど、フォーテックからの参戦で予選は14番手だった。ただ、予選レースでスタート直後のリスボアで接触があってクラッシュしてしまってね。結局決勝は最後尾スタートになって良い結果は残らなかった(16位)。それでも、初めてとはいえマカオでいい感じで走ることはできていたし、今年は楽しみだ。今回、いつものチームスタッフに加えて、去年スリーボンドで山下をマカオで走らせたエンジニアがヘルプしてくれることになった。心強いし、なんとかいい週末にしたいね」

■DRAGON(B-MAX Racing Team)
「まず目標としてはぶつけない、そしてしっかりと完走するということですね。そうすれば、自ずと自分の実力どおりの結果になると思っています。このクルマは今季終盤2戦で乗りましたが、トラブルがあったり乗り方だったりと、まだまだ手探りの状況です。本来であれば、シーズンでこのクルマに乗ってからマカオに来たかったですけどね。コースについては、現代のトレーニング方法のひとつとしてシミュレーターがあるので、それで覚えることはできました。その分は昔のルーキーよりも楽をさせてもらっていますね」

■関口雄飛(B-MAX Racing Team)
「マカオは2年ぶりの挑戦になります。そして目標は、挑戦するからには優勝です。2年前にF3で出たときからはレギュレーションも変わっており、国内でテストもしたのですが、そのときはウエットであまり走れなかったんですよね。でも、シート等の感覚も掴めたので、良かったと思います。マカオではフルコースイエロー等のレギュレーションもあるので、そこはまだまだ勉強しなければいけませんね」

■山下健太(B-MAX Racing Team)
「目標はズバリ優勝ですね。今回で4回目の参戦ですし、メンバーとしても“マカオスペシャリスト”が少ないですから。ただもちろん上位を目指していますが、フリープラクティスの1回目を走ってみないと、どのあたりの位置にいるのかが分からないので、それ次第ですね。まずはクラッシュせずに、普通に走ること。それを続けることができれば結果に繋がると思います。チームの雰囲気もいいですし、勝ちたい意欲がすごく伝わってきます。その期待に応える働きをしなければいけませんね」

■牧野任祐(Motopark)
「もともとはヨーロッパで所属していたHitec GPで参戦する予定だったのですが、ハイテックがマカオに来ないということになったので、今回Motoparkから参戦することになりました。ヨーロッパのシーズンを振り返っても悪くないチームだと思います。また、マカオGPに海外のチームから出るのは初めてですが、今年は2年目でコースも知っていますし、去年よりは結果という部分でも望めるんじゃないかと思っています。チーム内の雰囲気は悪くないですし、台数が多い(5台)ので、データ的にも豊富だと思いますから、レースウィークに向けても良い感じで戦えるのではないかと。去年はFP1でクラッシュしてしまったのですが、今年はタイヤのセット数も去年よりは少ないので、タイヤを痛めてしまうとそのあとがどんどん不利になって行ってしまいますから、前半はとにかくクラッシュせず、安定して予選でシングルに入っていければ、ここのコースはオーバーテイクが可能なので、最終的に決勝で表彰台争い、優勝争いができるようにステップbyステップで行きたいですね」

■佐藤万璃音(Motopark)
「トラックウォークでコースを見た感想としては、“狭い”、“危ない”、“メッチャ滑りそう”。あと、山側区間はシミュレーターとけっこう違うところがありました。そこは最初にコースインしたとき気をつけながら走りを修正したいです。目標としては、同じ市街地コースのポーのときは練習走行2回目でクルマを壊してしまったので、事故だけはしないように気をつけます。予選も最後の3分で行けるとなったら、そこからプッシュするという感じで、それまでは常に走り続けることを目標にしています」


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