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F3マカオGP予選レースは関口が9位
山下が11位にポジションを上げる

関口雄飛(B-Max Racing Team)

 F3世界一決定戦である第64回マカオグランプリ/FIA F3ワールドカップは11月18日(土)、午前10時20分から予選レースが行われた。朝から曇天模様だったものの雨は降らず、ドライコンディションのまま10周のレースが展開された。

グァンユー・ヂョウと競り合う山下健太

 1周のフォーメーションラップを経て迎えたスタートでは、ポールポジションスタートのジョエル・エリクソン(Motopark with VEB)がリード。2番手スタートのランド・ノリス(Carlin)は遅れ、カラム・アイロット、マキシミリアン・ギュンターといったSJM Theodore Racing by PREMA勢が先行する。

 日本勢では、8番手スタートとなった関口雄飛(B-Max Racing Team)が「スタートはうまくいかなかった」と言いつつも、1周目にノリスをとらえ8番手をキープ。リスボア・ベンドへの攻防でポジションを上げた山下健太(B-Max Racing Team)も11番手に続く。また、牧野任祐(Motopark with VEB)も14番手となった。

 しかし2周目、関口はノリスにかわされひとつポジションダウン。一方で4周目には、リスボアでミック・シューマッハー(SJM Theodore Racing by PREMA)が競り合いのなかでコースアウト。ふたたびポジションを下げてしまった。

佐藤万璃音と坪井翔の争い

 レースはその後、エリクソンにアイロットが接近し、7周目のマンダリン・ベンドでアイロットがオーバーテイク。終盤にはエリクソンと、順位を上げてきたセルジオ・セッテ・カマラ(Motopark with VEB)の戦いが展開され、アイロットが優勝。エリクソンが2位、セッテ・カマラが3位という結果となった。

 日本勢は関口が9位でフィニッシュ。山下は11位となった。一方、「スタートした後からおかしかった」という牧野は少しずつポジションを落とし、佐藤万璃音(Motopark with VEB)、坪井翔(TEAM TOM'S)にもかわされる。最終的に佐藤が14位、坪井15位となり、牧野はユアン・ダルバラ(Carlin)にも先行され17位でフィニッシュした。

 また、アレックス・パロウ(ThreeBond Racing with Drago Corse)は18位。ダルバラとのバトルの中でハーフスピンを喫し遅れた宮田莉朋(TEAM TOM'S)は19位となった。

2017年FIA F3ワールドカップ 参戦ドライバー アレックス・パロウ(ThreeBond Racing Team with Drago Corse)
牧野任祐(Motopark with VEB) 宮田莉朋(TEAM TOM'S)

■関口雄飛
(B-Max Racing Team/Car No.22/VOLKSWAGEN A41)
「昨日は苦しいレースになりそうだと思っていましたが、そのとおりになりましたね。スタートがうまくいかず、2〜3台に先行されたのですが、リスボアでの位置取りが良く、そこで順位を戻すことができました。スタートが良ければもっと上に行けたのかもしれませんね。明日は今日よりはスタートに慣れていると思うので、リスボアまでに何台かを抜いていきたいです」

■山下健太
(B-Max Racing Team/Car No.21/VOLKSWAGEN A41)
「スタートはまずまずで、マンダリンからリスボアまでの位置取りが良く、アウトからリスボアに入ったら、それで順位を上げることができました。その時点では10番手だったんですが、その後ストレートが速い他車に抜かれてしまいました。山側ではこちらの方が速かったんですけどね。決勝ではまだ1セット新品タイヤが残っていますし、今日のようなスタートが切れれば、ポジションを上げられると思います」

■佐藤万璃音
(Motopark with VEB/Car No.17/VOLKSWAGEN A41)
「スタートは路面の割に良かったのですが、マンダリン・ベンドに入るところで初めてということもあり、行き場が分からなくなってしまったんです。それで山下選手に抜かれてしまい、悔しかったですね。序盤のペースもフィーリングも良かったので、リヤタイヤを残すようにしていました。それでもタイヤは苦しくなったので、明日に向けてなんとかしなければいけませんね」

■坪井翔
(TEAM TOM'S/Car No.11/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「すごくスタートが良かったというわけではなかったんですが、リスボアまでの位置取りが良くて、途中までは4〜5台抜いた状況でした。これならかなり前に出られる、と思ったのですが、リスボアのブレーキングで前が詰まってしまい、そこで両サイドを挟まれて行き場を失って、結果的に元のポジションに戻ってしまった感じでした。もっとオープニングラップにアクシデントがあるかな、と思ったのですが、意外と何もなかったですね。途中は前の佐藤万璃音選手に山側では追いつくものの、海側のストレートで離される展開が続いて。こちらの方がペースが良かったんですが、山側では近づいてもダウンフォースが抜ける、海側では近づけない、という流れの繰り返しでしたが、途中で牧野選手が何か壊れたのか、ペースが落ちてポジションを下げて来たので、僕もリスボアのブレーキ勝負で抜いて。その後、また前に佐藤選手が来て、かなり間合いを詰めたんですが、やはり抜けないままチェッカーとなりました。もうちょっと海側を速く走れるように工夫しないと、明日も苦しい戦いになるように思いますが、下手に空力を削ると山側が苦しくなるので難しいところです。しかし、今日はタイヤを含めて普通に走れましたし、明日はニュータイヤですからスタートでなんとかポジションを上げて、思い切ってレースを戦えるようにしたいですね」

■牧野任祐
(Motopark with VEB/Car No.16/VOLKSWAGEN A41)
「特に接触とかがあったわけではないのですが、スタートしてから少しおかしいなと。僕のフィーリング的には左リヤのスローパンクチャーかな、と思ったのですが、レースを終えてみたら、どうもそうではないようで……。ダンパーなのか、何なのか、今はまだ原因がわかっていませんが、とにかく明らかにおかしかったです。ひどいオーバーステアで、タイヤが少し残っている状態ではまだなんとか走れていたのですが、2〜3周目あたりからものすごいオーバーステアが出て。タイムの落ち方も尋常ではなく、2分17秒台にまで落ちましたが、うしろを走っていたチームメイトの佐藤選手もパンクしていると思っていたくらいだったので、おそらく何かおかしかったと思います。残念ながら、今日の予選レースでは戦える状況ではありませんでした。明日はとにかく、しっかりクルマの状態が直ってくれればと思います」

■アレックス・パロウ
(ThreeBond Racing with Drago corse/Car No.20/TOMEI ENGINE)
「昨日に比べれば、多少の改善は見られたけれど、まだまだ十分とは言えなかったね。今日の予選レースでは、山側でのバランスはだいぶ良くはなっていたけれど、海側の直線部分でかなり周囲のマシンに対して負けてしまっているんだ。海側では他のマシンについていくこともできない状態で、おそらく海側だけでコンマ5秒は失っていると思う。そういう状況だったので、他のマシンをオーバーテイクするというのは難しかった。このコースでは、ほぼ海側の部分だけがオーバーテイクできるポイントだからね……。明日に向けては何かもっと見つけなければならないと思う。とにかくストレートスピードを改善して、もう少しマシンバランスを改善できればね」

■宮田莉朋
(TEAM TOM'S/Car No.12/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「スタートは普通でしたが、安全をとってリスボアまでイン側をキープしたかったこともあり、無理せず、背後のアレックス・パロウ選手を牽制しつつ、ポジションキープという形になりました。スタートに関しては、明日はもっとガンガン行けるようにしたいですね。2周目のリスボアで、前のユアン・ダルバラ選手のスリップから抜け出て、アウトから並んで前に出たかったのですが、イン側でブレーキングを粘られてしまって。それで右にも曲がれず、結果的にハーフスピンしてエンジンが止まってしまいました。エンジンさえ止まらなければ、もう少し遅れが少なくて済んだと思うのですが……。ただ、そうしたトライは今日のうちに経験しておいた良かったと思います。その後は単独での走行になってしまいましたが、山側ではいまひとつうまく走れていませんでしたが、海側、セクター3の区間では順位的にはそれほど悪くなかったと思います。明日は山側での走りをもう少し改善して、来年に向けていい走りをしたいと思います」

第64回マカオグランプリ 予選レース結果
Pos No Driver Nat Car Time Laps Gap km/h Best Time
1 7 Callum Ilott GBR Dallara Mercedes 10:49:19.452 10 -- 10 laps -- 166.33 2:12.456
2 15 Joel Eriksson SWE Dallara Volkswagen 10:49:27.409 10 7.957 165.98 2:12.736
3 19 Sergio Sette Camara BRA Dallara Volkswagen 10:49:28.095 10 8.643 166.17 2:12.589
4 9 Maximilian Gunther DEU Dallara Mercedes 10:49:29.250 10 9.798 166.36 2:12.435
5 3 Ferdinand Habsburg AUT Dallara Volkswagen 10:49:29.843 10 10.391 165.49 2:13.129
6 26 Pedro Piquet BRA Dallara Mercedes 10:49:30.273 10 10.821 165.97 2:12.747
7 1 Lando Norris GBR Dallara Volkswagen 10:49:31.418 10 11.966 166.41 2:12.397
8 18 Daniel Ticktum GBR Dallara Volkswagen 10:49:32.109 10 12.657 166.55 2:12.281
9 22 Yuhi Sekiguchi JPN Dallara Volkswagen 10:49:32.870 10 13.418 165.31 2:13.273
10 8 Guanyu Zhou CHN Dallara Mercedes 10:49:34.167 10 14.715 165.34 2:13.255
11 21 Kenta Yamashita JPN Dallara Volkswagen 10:49:34.957 10 15.505 165.25 2:13.327
12 5 Sacha Fenestraz FRA Dallara Volkswagen 10:49:37.060 10 17.608 165.41 2:13.199
13 25 Ralf Aron EST Dallara Mercedes 10:49:38.823 10 19.371 165.55 2:13.080
14 17 Marino Sato SMR Dallara Volkswagen 10:49:44.908 10 25.456 164.27 2:14.117
15 11 Sho Tsuboi JPN Dallara Toyota 10:49:46.066 10 26.614 164.58 2:13.865
16 2 Jehan Daruvala IND Dallara Volkswagen 10:49:49.864 10 30.412 164.84 2:13.656
17 16 Tadasuke Makino JPN Dallara Volkswagen 10:49:51.625 10 32.173 163.84 2:14.474
18 20 Alex Palou JPN Dallara Tomei 10:49:52.058 10 32.606 164.92 2:13.588
19 12 Ritomo Miyata JPN Dallara Toyota 10:49:56.513 10 37.061 163.81 2:14.499
20 10 Mick Schumacher DEU Dallara Mercedes 10:49:57.086 10 37.634 166.22 2:12.545
21 6 Devlin Defrancesco GBR Dallara Volkswagen 10:50:10.629 10 51.177 165.48 2:13.143


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