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岡山ラウンドの初日は坪井翔が首位
宮田莉朋、好調の金丸悠が僅差で続く

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 3レースで争われたツインリンクもてぎでの第5ラウンドから3週間。全日本F3選手権は今シーズン2回目となる岡山国際サーキットでの第6ラウンドを迎えた。シリーズも残すはこの岡山を含め3大会。そしてこの大会は、7月に台風接近のため中止となった第9戦も含め3レース行われることから、重要なラウンドとなる。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 迎えたレースウイークだが、今大会は木曜日の走行がないことから、9月7日(金)午前10時からの専有走行1回目が走りはじめ。前夜から当日の朝まで雨が舞ったが、専有走行1回目は時おり陽も射すドライコンディションの下で迎えることになった。

 専有走行全体では他のラウンドに比べ走行時間が短いことから、コースオープンとともに積極的に周回が重ねられていったが、開始から30分ほど過ぎたあたりで、リボルバーコーナー立ち上がりで吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)がコースオフ。グラベルにストップしてしまい、一度赤旗が提示された。

 その後は岡山をホームコースとする片山義章(YTB F318)や、今季初めて2回目のコースとなる金丸悠(B-MAX RACING F3)らがタイムを縮めていくが、終盤ニュータイヤを投入してのアタックでタイムを上げたのは、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sの2台だ。

 最終的に宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がチェッカー間際に1分23秒100をマークし、午前の最速に。わずか0.078秒差となる1分23秒178をチェッカー周にマークした坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が2番手となった。3番手は金丸、4番手は大湯都史樹(TODA FIGHTEX)という結果に。片山は5番手につけた。

■午後は坪井が首位に

金丸悠(B-MAX RACING F3)

 午後2時45分からスタートした専有走行2回目は、午前に比べ雲が広がったものの、ドライコンディションのまま走行がスタートした。多くのマシンがピットアウト〜インを繰り返しながら周回を重ねるが、この走行ではクラッシュやアクシデントによる赤旗中断は一度もないままセッションが進んでいった。

 終盤に至るにつれ、少しずつタイムも向上していくことになるが、残り12分ほどとなってからまず1分22秒台に入れたのは金丸。しかし、終盤ニュータイヤを装着してのアタックが展開されると、坪井、そして宮田も1分22秒台に入れていった。

 最終的に、1分22秒605で専有走行2回目のトップタイムをマークしたのは坪井。0.066秒差の2番手につけたのは宮田という結果となった。

「今回セットアップで新しいものを持ち込んでいたので、いろいろなアイテムを試しながら専有走行を走りました。そのなかで全体のトップで終わることはできましたが、土日は雨の予報が出ていますよね。ドライでは僅差だったので不安もありますが、雨は得意ですし、経験もあるので、雨の方がありがたいです」と坪井はコメントした。

■ウエットの予報に不安も

河野駿佑(HubAuto F318)

 一方、逆のコメントを残したのは2番手の宮田だ。「午前は首位でしたが、まとめきれていなかったんです。午後はタイムも出し切れず、まとめきれなかったので、もてぎから準備してきたものが結果に出ず、悔しいですね」と語っている。

「雨は富士以来走っていませんし、そのときは初優勝こそできましたが、F3で雨で調子が良かったことが一度もないので……。不安がすごくあります」

 金丸は終盤、1分22秒818から1分22秒702にタイムを上げ、最終的に3番手でこの日の走行を終えた。自身はもてぎ大会以来好調を続けているが、「自分の好きなマシンになって、乗りやすくなっています。その意味では結果は妥当ですね」と語っている。

「今日は午後にニュータイヤを2本残していたので、トップタイムで終えたかったですが、まとめきれなかったのが悔しいところです。サーキットも2回目で、覚えているので走りやすかったです」と金丸。

大湯都史樹(TODA FIGHTEX)

「雨は富士でも速かったですが、ここは他のドライバーがウエットのときの走り方を良く知っていると思いますので、オンボードで勉強したいですね」

 4番手には、午前からセットアップを大きく変えた河野駿佑(HubAuto F318)がつけている。5番手には大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が続いた。

 ドライバーたちのコメントにもあるとおり、雨の予報も出ている9月8日(土)だが、午前9時から公式予選が、午後2時10分から第13戦の決勝レースがスタートする。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

笹原右京(THREEBOND) 阪口晴南(TODA FIGHTEX) 片山義章(YTB F318)
根本悠生(Albirex-RT) 三浦愛(EXEDY B-MAX F317) DRAGON(TEAM DRAGON F3)
ジェイク・パーソンズ(NODAレーシング) 畑享志 (B-MAX RACING F3) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)


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