宮田と小高が2日間の専有走行をリードも
僅差でフェネストラズが追う展開に
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宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
雨模様となった富士スピードウェイでの第5回大会から2週間。全日本F3選手権の第6回大会が、7月27日(土)〜28(日)、スポーツランド菅生で行われる。その公式日程に先立ち、25日(木)の午後に2時間、26日(金)の午前・午後に各1時間半、計5時間の専有走行が行われた。この専有走行で最速タイムをマークしたのは、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。チームメイトの小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が2番手。これにサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が続いている。
■真夏の青空が広がる中、小高が初のセッショントップをマーク
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小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
まだ梅雨明け宣言は出されていないものの、25〜26日ともに気温30℃超えの暑さとなった菅生。今回は、体調不良で前回の富士から欠場している山口大陸(タイロクレーシング28号)に代わって、ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)がスポット参戦。また、負傷によって富士を欠場したシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)に代わって、ベルギーの17歳、エステバン・ムース(YTB by Carlin)がシリーズデビュー。こちらもスポット参戦することとなった。また、久保田克昭(Planex・スマカメ F3)は、今回エントリーせず。三浦愛(ThreeBond F314)は木曜走行に参加も、前戦・富士のクラッシュで傷めた左手の回復が思わしくなく苦渋の決断の結果欠場となり、全12台の参加となっている。
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エステバン・ムース(OIRC team YTB) |
初日となった25日(木)の走行は午後3〜5時の2時間。青空が広がり、6月の第4回大会と比べれば、かなり気温や路面温度が高い状態での走行となった。各陣営は、予選・決勝を見据えてのセットアップを進めていく。また、ニューウェイやムースは慣熟走行を行っていった。その中で、セッション序盤に速さを見せたのは、片山義章(YTB by Carlin)や大津弘樹(ThreeBond F318)、フェネストラズ、宮田といった面々。中でも宮田は、開始から30分というところで、真っ先に1分14秒台に突入してくる。それに続いて14秒台に入って来たのは、フェネストラズや片山だった。
その後、折り返しの頃からは宮田がたびたび自己ベストを更新。これに続くようにチームメイトの小高もタイムを伸ばしていった。そして、セッション終盤には各ドライバーがニュータイヤを投入してのアタックを敢行。ここで1分13秒832という自身初のトップタイムをマークしたのは、小高。小高に遅れること、わずか1000分の1秒で2番手につけたのは宮田で、13秒台に突入したのは、この2人だけだった。これに続いて3番手につけたのは、河野駿佑(RS FINE K&N F318)。以下、フェネストラズ、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、ニューウェイ、片山、大津、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark F3)が続いた。
■蒸し暑さの中で、両セッションとも宮田がトップを奪う
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サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) |
一夜明け、金曜は午前9時10分から10時40分まで1回目の走行が行われた。前日よりも路面コンディションが良くなっていたためか、このセッションでは序盤から多くのドライバーが1分14秒台前半のタイムをマーク。開始から30分というところでは、早くもアーメドが1分13秒982と、13秒台に入ってくる。そこから各ドライバーはセットアップを進めていき、セッションの残り時間が8分となったあたりからニュータイヤでのアタックに入った。しかし、多くのドライバーは自己ベストを更新できず。その中でトップタイムを更新したのは、宮田。自己ベストを更新したフェネストラズがこれに続く。以下、小高、アーメド、片山、河野、ニューウェイ、大津、ベイディアナサン。この日がF3に乗って2日目となるムースは10番手だったが、タイム的には1分14秒420と前日よりも1秒4ほど縮めてきた。レギュラー陣とのタイム差も一気になくなり、吸収力の高さを見せている。
そこから2時間半余りのインターバルを経て、予選前最後の専有走行が始まったのは、午後1時20分から。このセッションは2日間の中でも最も暑いセッションとなり、各車とも走り始めは14秒台後半から15秒台での走行。開始から20分余りというところで、片山が1コーナーでコースアウト、スポンジバリアに激しくクラッシュしたため 両日を通じて初めての赤旗が提示される。そのマシン回収が終わると、午後2時02分にセッションは再開された。そこから各ドライバーは、仕上げに入っていく。
残り時間が15分を切ると、ニュータイヤを投入し多くのドライバーが自己ベストを更新。ここで午前中に続きトップタイムをマークしたのは宮田。小高が一時、宮田を上回ってトップに立ったが、宮田は最後にもう1アタック。1分13秒794までタイムを伸ばして、トップを奪い返した。2番手は小高。さらにフェネストラズも1分13秒949までタイムを伸ばし、3番手でセッションを締めくくった。以下、アーメド、ニューウェイ、大湯と続き、ムースは7番手でセッションを終えている。
明日、明後日は、日本列島に接近している台風6号の影響で、天気が下り坂になりそうなスポーツランド菅生。すでに雨の時間帯もあると予報が出されているが、その中で誰がPPを獲得し、決勝レースで笑うのか。見逃せない展開となりそうだ。
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- 大湯 都史樹(TODA RACING)
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- 片山 義章(OIRC team YTB)
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- 大津 弘樹(THREEBOND RACING)
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- 三浦 愛(THREEBOND RACING)
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- ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)
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- DRAGON(B-Max Racing with motopark)
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- 河野 駿佑(RS FINE)
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- アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)
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- エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)