エナム・アーメドがポール・トゥ・ウィン!
フェネストラズが2位&ファステストラップをマーク
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サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)
エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark) |
■ホールショットを奪ったアーメドに対し、
宮田は出遅れ、フェネストラズの先行を許す
夜間に雨が降ったスポーツランド菅生。しかし、7月28日(日)の朝を迎える頃には、天候が回復し、全日本F3選手権第14戦の決勝は再び真夏の太陽がギラギラと照りつける中でスタートを切った。
その決勝レースを制したのは、自身初のPPからスタートしたエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)。スタートでポジションを上げたサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が2位に入賞。逆にスタートでポジションを下げてしまった宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)は3位。第13戦でフェネストラズとのポイント差を縮めたが、この第14戦では再びその差を広げられてしまう結果となっている。
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エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark) |
前日、7月27日(土)の朝9時から行われた予選。このセッションでのセカンドベストタイムが第14戦のグリッドを決したが、ここでPPを獲得したのはアーメド。アーメドは予選終盤、3セット目のタイヤで2周続けて1分12秒台のタイムをマーク。これが奏功して初のPPをもぎ取った。2番手につけたのは宮田。宮田はセッション終盤まで、セカンドベストタイムが3番手にとどまっていたが、最後の最後にフェネストラズのタイムを1000分の1秒上回り、フロントロウを獲得している。これに続いたのは、フェネストラズ。以下、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、片山義章(YTB by Carlin)、ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark F3)、河野駿佑(RS FINE K&N F318)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、エステバン・ムース(YTB by Carlin)、アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark F3)、大津弘樹(ThreeBond F318)、DRAGON(TEAM DRAGON F3)と続いた。
強い日差しの下、気温も一気に30℃を突破する中、午前10時にフォーメーションラップがスタート。1周ののち、シグナルはブラックアウト。18周先のゴールに向けて、全車が一気に加速した。
ここでホールショットを奪ったのは、PPのアーメド。正規グリッド上でノーズを少しアウト側に振って止まり、スタートで前に出ることを狙っていた宮田は「レッドシグナルが少し長く、それに対応できなかった」ということで出遅れてしまう。その宮田をスタートで捉えたのが、3番手スタートのフェネストラズ。宮田は1コーナーでチームメイトの小高にも並びかけられたが、アウト側のラインから3番手を死守している。また後方では、河野がスタートでミスし、大湯とムースがそれぞれひとつポジションをアップ。ベイディアナサンもスタートで出遅れ、大津とDRAGONが先行している。
■コース上の戦いが膠着する中
ファステストラップ争いが白熱する展開に
オープニングラップはトップ3台が接近戦。フェネストラズはチームメイトのアーメド攻略を狙っていたが、なかなかチャンスがなく、オーバーテイクには至らない。4周目からは逆にアーメドがペースアップ。1分14秒778、1分14秒609、1分14秒579と次々にファステストラップを書き換えながら、フェネストラズを引き離していく。
一方2番手のフェネストラズと3番手の宮田は、コース上でのオーバーテイクが難しいと見るや、次のターゲットをファステストラップに絞った。その中で7周目に1分14秒457とファステストを書き換えたのは、フェネストラズ。対する宮田は9周目に1分14秒577、14周目に1分14秒590をマーク。トップのアーメドも13周目には1分14秒502をマークしたが、ほんの100分の数秒ながら、フェネストラズには及ばなかった。その後、13周目の3コーナーでベイディアナサンの追撃をしのいでいたDRAGONがコースアウトし、そこでチェッカーまで黄旗が提示されていたため、どのドライバーもファステスト更新はならず。
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宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
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結局アーメドが終始好ペースで周回を重ね、そのままトップチェッカーを受けた。2位にはフェネストラズ、3位には宮田。そこから少し離される形となった小高が4位。以下、5位には片山、6位には片山を終始僅差で追い詰めたニューウェイと、ここまでが入賞することとなった。
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- 大湯 都史樹(TODA RACING)
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エステバン・ムース(OIRC team YTB)
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- 片山 義章(OIRC team YTB)
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- ハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)
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- 河野 駿佑(RS FINE)
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- 小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
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- エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)
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- エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)