全日本F3選手権の第2大会は舞台をツインリンクもてぎに移し、金曜専有走行が1時間30分ずつ2セッション行われた。青空が広がる中、1回目のセッションは午前10時にスタート。今大会は木曜日にも走行が行われ、トップはPETRONAS TEAM TOM'Sのニック・キャシディで、まずは1分45秒917がターゲットタイムとなった。
すでにウォームアップは完了していることもあり、ほとんどのドライバーが連続周回をこなしていく中、早い段階から攻めの走りを見せていたのが、PETRONAS TEAM TOM'Sの山下健太だ。ユーズドタイヤにも関わらず、最初の計測ラップから1分47秒台に乗せ、次の周には46秒153をマークしてトップに。続けて46秒241を記録した後にピットに戻る。その山下はより完璧なセットを求めて、なかなかピットを離れず。その間にキャシディが46秒364を記録して2番手につけ、F3-Nクラスのトップには49秒114を記録した小河諒がつく。
●午前のトップはルーカス・オルドネス&小河諒!
ルーカス・オルドネス/B-Max Racing team with NDDP
高星明誠/B-Max Racing team with NDDP
30分経過したところで、ようやく山下はコースインして46秒603を記録。さらに周回を重ねようとしたものの、間もなく赤旗が出されてしまう。5コーナーでHANASHIMA RACINGのアレックス・ヤンがスピンし、コース上でストップしたためだ。約7分の中断を経て、計測が再開。しかし、1時間を間もなく経過しようというタイミングで、再び赤旗が。今度はビクトリーコーナーでAIM SPORTSのギョアム・クニントンがストップ。約10分の中断の後、残り計測が20分を切ったこともあり、ほとんどのドライバーがコースインする。
だが、それから7分経過すると、5コーナーでシーエムエスモータースポーツプロジェクトの三浦勝がスピンし三度目の赤旗が。今度は残り6分で再開となり、ここでニュータイヤを投入したのが、HFDP RACINGの福住仁嶺と高橋翼、そしてB-Max Racing team with NDDPのルーカス・オルドネス。高橋はスクラブのみに留めたものの、オルドネスはチェッカー間際に45秒825をマークしてトップに立つこととなった。この間、山下はタイムアップならずも、オルドネスに続く2番手に。46秒170に短縮したB-Max Racing team with NDDPの高星明誠が3番手につけた。そして、4番手は46秒226の福住。
F3-Nクラスでは小河がトップをキープし続けたものの、赤旗の連続でニュータイヤ投入はならず。終盤にタイムを更新できたEXCEED MOTOR SPORTSの三浦愛が49秒551で、B-Max Racing teamのDRAGONが49秒588で肉薄することとなった。