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専有走行レポート 第13/14戦
予選上位コメント
第13戦決勝上位コメント 第13戦決勝レポート
第14戦決勝上位コメント 第14戦決勝レポート フォトギャラリー  

代役出場の高星が完璧なレースで今季3勝目
F3-Nは片山が8勝目でタイトルに王手

高星明誠/B-MAX NDDP F3

■第14戦の予選はマーデンボローがコースオフする波乱も

全日本F3第14戦のスタートシーン

 9月10日(土)に開催された第14戦の予選では、第13戦同様TEAM TOM'S勢が他のマシンのアタックタイミングをずらす展開。多くのマシンが4周目にアタックに入っていくが、そんななか最も先頭でアタックしていたヤン・マーデンボロー(B-MAX NDDP F3)が最終コーナーでコースアウトを喫してしまった。マーデンボローはなんとかコース復帰を果たしアタックを続けようとしたが、翌周電気系トラブルに見舞われてピットロード出口にマシンを止めてしまった。

 マーデンボローのコースアウトを目前にして、アタック4周目に1分22秒476というというタイムをマークしたのは高星明誠(B-MAX NDDP F3)。翌周には1分22秒097までタイムを縮め、それに山下健太(ZENT TOM'S F312)、坪井翔(ZENT TOM'S F314)というふたりが5〜6周目にアタックを展開し迫っていく。

 しかし、山下は5周目に1分22秒444、6周目に22秒307、坪井は5周目に22秒442、6周目に22秒230と高星のタイムを上回ることはできず。高星が第14戦のポールを獲得し、2番手に坪井、3番手に山下という結果となった。4番手には牧野任祐(TODA FIGHTEX)がつけた。

 ただ、予選後高星、坪井、山下、牧野の4人のベストタイムが、イエローフラッグ区間を走行していたとして抹消されてしまう。高星のポールポジションは変わらなかったものの、最終的には牧野が2番手、阪口晴南(HFDP RACING F312)が3番手に。

 マーデンボローは結局1分29秒076というタイムしかマークできず、最後尾スタートを強いられることに。F3-Nは、第13戦に続き片山義章(Petit LM Racing)が1分25秒718でポールを獲得。廣田築(アルビレックスF306TLM)、DRAGON(B-Max Racing F306)と第13戦、第14戦とも同じトップ3となった。

■高星がスタートを決めリードを拡大

序盤からリードを築く高星明誠

 第13戦の決勝を終え、明けた9月11日(日)の第14戦決勝日は、朝から晴天。午前11時10分のスタート時にはかなり気温も上昇し、長丁場の25周の決勝レースはタイヤに厳しい戦いになることが予想された。

 迎えたスタートでは、「今までのレースキャリアでも一番」とスタートを決めたポールポジションの高星がトップで1コーナーへ。4番手スタートの坪井のスタートも良かったが、1コーナーへの位置取りで2番手に浮上したのは阪口。オープニングラップは高星、阪口、牧野、坪井、イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)というトップ5となり、ここでポイントを稼いで菅生に挑みたい山下だったが、スタートが今ひとつで6番手に後退する。

 序盤、トップ4が逃げる展開となり、ホンリーを先頭とした5番手争いが過熱。さらにその後方では、最後尾スタートのマーデンボローがオープニングラップでF3-N車両をごぼう抜き。10番手で1周目を終える。

 マーデンボローは2周目には山口大陸(タイロクレーシング28号)を、4周目には大津弘樹(HFDP RACING F312)をかわすが、マーデンボローに続いて大津をかわそうとした山口は4周目のヘアピンで接触してしまう。これで大津、山口はリタイア。代わって8番手に浮上したマーデンボローだったが、その後は石川京侍(TODA FIGHTEX)を抜きあぐね、思うようにペースを上げられなくなる。

■2番手争いは阪口が制し最年少表彰台記録達成

阪口晴南を先頭とした2番手争い

 レースが5周を過ぎるころになると、タイヤの状況を気遣ってか全体的にレースは膠着状態となりはじめる。トップの高星は2番手阪口に対してジワジワとマージンを築いていき、5周目には1.771秒だった阪口との差が、10周目には4.531秒へと拡大。ひとり旅の様相を呈してきた。

 一方、阪口を先頭とした3台による2番手争いは中盤は等間隔での走行が続いていたが、終盤戦に向け局面が変化し始めたのは18周目。3台の後方につけていたホンリーを山下がパス。山下が急速に2番手争いに加わり始めたのだ。阪口もタイヤが苦しくなってきたのか、牧野、坪井、そして山下の接近を許してしまい、2番手争いは4台の争いに変化した。

 トップを走る高星は、最後は2番手以下に15.852秒の差をつけトップチェッカー。今季3勝目を飾った。2番手争いは最後まで阪口がポジションを譲らず、自身初めての表彰台となる2位を獲得。17歳と64日での表彰台獲得は、全日本F3における最年少記録だ。3位は牧野となった。

 注目のチャンピオン争いは、山下が5位でフィニッシュし2点を加算し、80ポイントに。一方8位フィニッシュとなったマーデンボローは無得点。ランキングはマーデンボローが88ポイント、山下が80ポイントと、8ポイントで最終ラウンドを迎えることとなった。また、坪井も71ポイントと17ポイント差でタイトルの可能性を残している。

■F3-Nは片山が今季8勝目も、王座決定はならず

片山義章/Petit LM Racing

 F3-Nは、ポールポジションの片山がスタートを決め、第13戦と同様一気に2番手以下とのギャップを広げていった。2番手にはDRAGONが続き、廣田はひとつポジションを落とし3番手に。ただ、廣田は6周目、ジャンプスタートによるドライブスルーペナルティをとられてしまい、ポジションを落としてしまう。

 これで3番手にはアレックス・ヤン(ALEX YANG Hanashima F3)が浮上。25周の周回で3台はそれぞれギャップが広がっていき、大きなバトルはないままチェッカーを迎えた。片山はこれで今季8勝目。ポールポジション、ファステストラップも獲得し、フルマークとなる12ポイントを獲得してみせた。

 ただ、2位にDRAGONが入り、前日「盛り上げることができるのは僕だけですから」と語っていたとおり片山のチャンピオン決定を阻止。「公約を果たせました」と笑顔をみせた。3位はヤンとなっている。

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全日本F3第14戦 表彰台 全日本F3第14戦 F3-N表彰台
牧野任祐/TODA FIGHTEX 追い上げをはかるマーデンボロー 山下健太/ZENT TOM'S F312
石川京侍/TODA FIGHTEX アレックス・ヤン/ALEX YANG Hanashima F3 阪口晴南/HFDP RACING F312
三浦愛/EXEDY B-Max F312 DRAGON/B-Max Racing F306 イェ・ホンリー/KRC with B-Max F315

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