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鈴鹿ラウンドの専有走行はパロウがベスト
午後は宮田莉朋が最速タイム
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第2ラウンド鈴鹿の専有走行でベストタイムをマークしたアレックス・パロウ(THREEBOND) |
4月1〜2日に開催された第1ラウンド岡山から3週間のインターバルを経た4月21日(金)、鈴鹿サーキットで全日本F3選手権の第2ラウンドを迎えた。21日(金)は22日(土)の予選、第4戦決勝、そして22日(日)の第5戦決勝を見すえた2回の専有走行が行われた。
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宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314) |
午前9時55分からスタートした専有走行1回目の天候は薄曇り。合計2時間の走行時間を有効に使おうと、各車がピットレーンに行列を作りセッションがスタートしていった。午前の鈴鹿は時折日射しが見えそうにはなるものの、やはり雲は厚く、薄曇りのなかでの走行となった。
各車がピットインを繰り返しながら周回を重ねていくなか、午前10時28分にこのセッションで唯一の赤旗が提示される。デグナーカーブひとつめでコースアウトを喫した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が、スピンするかたちでデグナーふたつめのバリア手前でストップしたためだ。
「運良くクラッシュはしなかったので良かったですが、しっかり走り込めていないので……。午後から流れをしっかり戻したいですね。ただフィーリングは悪くないです」と坪井。
この赤旗中断時点でベストタイムをマークしていたのは阪口晴南(HFDP RACING F316)。次いでアレックス・パロウ(THREEBOND)、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)と続いていたが、セッション終盤に向けてペースが上がっていく中でタイムを上げてきたのは、すでにテストで一度鈴鹿を走った経験を持つパロウだ。
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高星明誠(B-MAX NDDP F3) |
パロウは終盤の18周目、さらに翌周の19周目に1分52秒037というまったくの同タイムを2周連続でマーク。これが最終的に午前のベストタイムとなった。2番手には0.045差の僅差で宮田がつけ、高星明誠(B-MAX NDDP F3)が3番手となった。
F3-Nは霜野誠友(CMS AVANTECH F306)が1分57秒095で最速。DRAGON(B-Max Racing F306)、植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が続いている。
■午後は最後に赤旗が。宮田がベストタイム
今回メインレースとなるスーパーフォーミュラや二輪のJSB1000の走行を経て、午後4時05分からスタートした全日本F3の専有走行2回目。晴れ間が広がり、この時季らしい爽やかな陽気のなかでセッションが進んでいった。
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
午前中にコースアウトを喫した坪井も無事にコースインを果たし、各車が周回を重ねていくなか、序盤からパロウ、阪口らがベストタイムを更新。そのなかで、走行開始から16周目にニュータイヤを早めに入れ、1分52秒065をマークしたのは宮田だ。終盤には開幕ラウンドで2勝を飾った高星も宮田に続いていく。
夕焼けが空を包むなか、各車が最後の走行に臨んでいく。しかし残り6分を切ったところで、S字カーブでアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)がスピン。コース上にストップしてしまったため、このセッション唯一の赤旗が提示される。
だが、残り時間も少なくこの赤旗をもって専有走行2回目は終了となり、最終的に宮田が16周目にマークした1分52秒065がセッション2の最速に。高星が1分52秒125で2番手、阪口が3番手となった。結果、この日の専有走行の総合での最速タイムは、パロウが午前にマークした1分52秒037となっている。
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霜野誠友(CMS AVANTECH F306) |
「今日はいい1日だったね。午前はベストをマークできたし、午後は赤旗でアタックすることができなかったけれど、それまでのフィーリングも良かった。明日に向けてプログラムもしっかりこなすことができたよ」とパロウ。
「鈴鹿は2回目だけど、コースについてもクルマについても自信を深めることができた。100%自信があるよ」
また、午後のトップタイムをマークした宮田は「3月のテストのときとは少しコンディションが違っていましたね。午後はトップでしたが、赤旗が出なければどうなったかは分からないので、僕は僕でしっかり予選をまとめていきたいです」と語った。
F3-Nは、午前に続き霜野が最速。DRAGON、植田と続き午前と同じトップ3となっている。
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イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315) |
山口大陸(タイロクレーシング28号) |
片山義章(OIRC F315) |
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三浦愛(EXEDY B-Max F317) |
ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON) |
久保田克昭(Planex スマカメ・F308) |
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植田正幸(Rn 山下製作所
F308) |
DRAGON(B-Max Racing F306) |
吉田基良(B-Max Racing F312) |