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高星がポール・トゥ・ウインで今季3勝目
パロウ、坪井が表彰台獲得

全日本F3第4戦を制した高星明誠(B-MAX NDDP F3)

 4月21日(金)に行われた2回の練習走行から一夜明けた4月22日(土)、午前8時50分から全日本F3選手権第4戦/第5戦の公式予選が鈴鹿サーキットでスタートした。この日の鈴鹿は晴天に恵まれ、コースインしウォームアップを済ませたマシンたちは、ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)を先頭にアタックに入っていった。

全日本F3第4戦のスタートシーン

 今回の予選はベストタイムが第4戦の、セカンドベストが第5戦のベストタイムになることから、各車が積極的にアタックをしかけていくが、開始から8分を経過しようというところで、ヘアピン立ち上がりでストップした宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)のマシンから出火。セッションは赤旗中断となってしまう。さらに、再開後すぐに今度はアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)がスプーンでコースアウト。ふたたび赤旗となってしまった。

 このため30分間の公式予選は1分間延長され、残り7分間で再開。各車がアタックをしかけていくことになるが、チェッカー間際に続々とタイムが記録されていく。ここで1分51秒082をマークしトップに躍り出たのは坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。さらに高星明誠(B-MAX NDDP F3)が1分51秒159で続くが、高星はチェッカー周にさらにタイムアップ。ただひとり50秒台に入れる1分50秒999をマークしてみせた。

 結果、第4戦、第5戦ともにポールポジションを獲得したのは高星。次いで坪井が2番手、阪口晴南(HFDP RACING F316)が3番手という結果に。大津弘樹(TODA FIGHTEX)が4番手、予選開始後“待ち”の作戦をとったことが裏目に出て、アレックス・パロウ(THREEBOND)は5番手となった。なお、トップ5が鈴鹿のコースレコードを更新している。

高星明誠(B-MAX NDDP F3)

 セカンドベストは順位が分かれ、高星に続いたのは大津。3番手に坪井、パロウが4番手に。阪口が5番手となった。宮田はストップ前のタイムで第4戦の6番手につけたものの、車両のダメージにより第4戦の決勝前にリタイア届けが提出された。F3-Nは第4戦が霜野誠友(CMS AVANTECH F306)が、第5戦はDRAGON(B-Max Racing F306)がポールを獲得した。

■スタートを決めた高星がリード広げる

 予選終了から7時間ほどのインターバルを経て、迎えた午後4時30分からの第4戦の決勝レース。リタイアした宮田をのぞく17台がグリッドに並び、うっすらと夕焼けがかかるなかでスタートのときを迎えた。気温は日中に比べても下がり、メインストレートには風速8mという追い風が吹くコンディションとなった。

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 多くのドライバーが勝負どころに挙げていたスタートでは、高星がまずまずのスタートを決めた一方で、2番手スタートの坪井がやや遅れてしまう。これで2番手には阪口がつけるが、その後方から好ダッシュを決めたのは5番手スタートのパロウだ。

 パロウはオープニングラップのヘアピンで阪口のインを急襲し2番手に浮上すると、1周目からトップの高星を追っていく。3番手となった阪口にはさらに坪井が襲いかかり、1周目のシケインでオーバーテイク。坪井、阪口、イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)、三浦愛(EXEDY B-Max F317)の4台が激しいバトルを展開していった。

 一方、後方ではヘアピンで山口大陸(タイロクレーシング28号)、大津弘樹(TODA FIGHTEX)が絡むクラッシュが発生。片山義章(OIRC F315)もこれに巻き込まれ、マシンを破損してしまう。大津は一度マシンをピットに戻すが、再コースインした。

霜野誠友(CMS AVANTECH F306)

 トップの高星は2周目以降、少しずつパロウとの差を開いていく。一方で、後方から少しずつペースを上げてきたのは、3番手の坪井だ。さらに、4番手阪口の後方では4周目に三浦がホンリーをパス。5番手に浮上する。

 上位陣の争いは、3番手の坪井がハイペースで2台を追っていくが、高星もファステストラップを塗り替えながら周回。3台が後続を引き離すが、少しずつギャップが広がり、最後は高星がパロウに対して3.768秒の差をつけ優勝。岡山での2勝に続く今季3勝目を飾った。2位はパロウで、3位には坪井。4位は阪口、5位に三浦、6位にホンリーという結果に。三浦は初めての全日本F3選手権でのポイント獲得となった。

 F3-Nは、混戦のなかで霜野がリードを奪い、長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)が2番手、DRAGONが3番手に続く。2周目、DRAGONが長谷川をかわし2番手に浮上するが、最後まで霜野はつけいるスキをみせずに完勝。今季2勝目を飾った。

 2位はDRAGON、3位は長谷川という結果に。4番手争いは久保田克昭(Planex スマカメ・F308)と植田正幸(Rn 山下製作所 F308)の争いとなっていたが、7周目に植田が先行。4位を得ている。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

全日本F3第4戦表彰台 全日本F3第4戦 F3-N表彰台 パロウとレース後言葉を交わす高星
坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) 三浦愛(EXEDY B-Max F317) 霜野誠友(CMS AVANTECH F306)
長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar) 片山義章(OIRC F315) 久保田克昭(Planex スマカメ・F308)


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