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岡山ラウンドの専有走行が快晴の下スタート
専有走行はアレックス・パロウが最速
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アレックス・パロウ(THREEBOND) |
全日本F3選手権の第4ラウンドが5月26日、岡山県の岡山国際サーキットで開幕した。午前、午後に1時間30分ずつ行われた専有走行では、午前は坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が1分23秒093のベストタイムをマーク。午後は1分22秒381でアレックス・パロウ(THREEBOND)がベストタイムとなった。
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
5月12〜14日に行われた富士ラウンドから2週間。全日本F3は開幕ラウンドの舞台である岡山国際サーキットに戻ってきた。第1ラウンドでは3レースが行われており、ほぼ全ドライバーが岡山での経験をもっている。ただし、第1ラウンドとの違いは全日本スーパーフォーミュラ選手権が併催であること。スーパーフォーミュラ走行後はタイヤのグリップが変化することもあり、その合わせ込みも重要となった。
迎えた5月26日(金)の岡山国際サーキットは、やや風があり雲が流れるものの晴天。コースオープンとともに多くのドライバーが周回を重ねていくが、そのなかで好タイムをマークしたのは、坪井、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)、そしてパロウ、高星明誠(B-MAX NDDP F3)ら。上位は序盤1分24秒台から、23秒台に入れていく。
この走行では、何度かスピンやコースアウト等があったものの、幸いにしてレッドフラッグが提示されるようなクラッシュやアクシデントは一度も発生せず、各チームは土日に向けたプログラムを消化し、残り10分を切ったあたりからニュータイヤを投入してのアタックを展開した。
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高星明誠(B-MAX RACING TEAM WITH NDDP)
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ここでタイムを上げたのは坪井。1分23秒283から、さらに終了直前に1分23秒093というタイムをマークし午前中の最速に。宮田が続き、カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S勢がワン・ツーという結果に。パロウが3番手、高星が4番手につけた。
F3-Nでは、DRAGON(B-Max Racing F306)が1分27秒045で最速。2番手にはアレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が、3番手には久保田克昭(Planex スマカメ・F308)がつけた。今回から参戦の堀田誠(mutaレーシングF306)は1分28秒040でF3-Nの6番手につけた。
■午後はパロウが最速に
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宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314) |
午後零時45分から2時間のスーパーフォーミュラの走行が行われ、10分間のインターバルを経て迎えた全日本F3の専有走行2回目。午前と同様に快晴に恵まれたものの、午後2時55分からの走行ということもあり気温はやや低下していた。
午前のセッションに続きメニューが消化されていった午後のセッションだが、こちらも午前に続き一度もレッドフラッグが提示されないまま、1時間30分の走行が進んでいった。中盤には各チームユーズドタイヤを使用し、終盤ニュータイヤを投入しての走行が展開された。
ここでベストタイムを奪ったのはパロウ。1分22秒381をマークし、1分22秒411をマークした高星をおさえトップとなった。3番手には坪井、4番手には宮田、5番手には阪口晴南(HFDP RACING F316)がつけた。
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阪口晴南(HFDP RACING F316) |
ただ、この終盤のニュータイヤでは、ユーズドタイヤに比べて各陣営とも思ったようにタイムを縮めることができず、やや首をかしげる結果に。このあたりは明日の予選に向けて各陣営の課題となりそうだ。
専有走行最速となったパロウは「いい1日だったね。朝の走行は路面がダーティで、午後は路面は良くなったけど、ニュータイヤで思うようにタイムが出ないのはちょっと不思議だったけれどね。でも、専有走行でトップだったのは良かった。ユーズドタイヤでの自信をつけることができたし、明日に向けてさらにクルマを良くしていきたいね」と語った。
F3-Nでは、午前に続きDRAGONが1分26秒038でベストタイム。ヤンが2番手につけた。3番手には植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が続いている。
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山口大陸(タイロクレーシング28号) |
イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315) |
片山義章(OIRC F315) |
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大津弘樹(TODA FIGHTEX) |
DRAGON(B-Max Racing F306) |
アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3) |
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久保田克昭(Planex スマカメ・F308) |
植田正幸(Rn 山下製作所 F308) |
堀田誠(mutaレーシングF306) |