宮田との戦いを制しパロウが今季3勝目
F3-Nクラスでは植田が嬉しい初優勝
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全日本F3選手権第9戦を制したアレックス・パロウ(THREEBOND) |
岡山国際サーキットで迎えた全日本F3選手権の第9戦。5月27日(土)の午前10時05分から行われた10分間の予選では、アレックス・パロウ(THREEBOND)がアタックを決め1分21秒892でポールポジションを獲得した。
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全日本F3選手権第9戦のスタートシーン |
2番手には宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)がつけ、3番手には坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)という結果に。「セッティングも変えていないのにバランスが変わってしまった」という高星明誠(B-MAX NDDP F3)は4番手からのスタートとなった。F3-NではDRAGON(B-Max Racing F306)がスターターのトラブルに見舞われ走れず。植田正幸(Rn 山下製作所 F308)が初となるクラスポールを獲得。アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)が2番手、長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)が3番手となった。
■レースはパロウと宮田のマッチレースに
直前に行われたスーパーフォーミュラの予選でレッドフラッグが出たことから、当初予定より10分遅れの午前10時50分にフォーメーションラップがスタートした5月28日(日)の第9戦決勝。早朝から快晴に恵まれ気温も上昇する中、25周という長丁場のレースが始まった。
スタートでは、前日スタート違反のペナルティをとられたことも意識にあったためか、ポールシッターのパロウはやや慎重な発進に。2番手スタートの宮田が並びかけたが、パロウがアウト側から1コーナーにアプローチ。パロウ、宮田、そして坪井というトップ3でオープニングラップを終える。
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アレックス・パロウ(THREEBOND) |
「2番手のミヤタがずっと速く、ミスもしないのでハードなレースだった」というトップのパロウ、そして「後半が勝負と思って、ずっとプレッシャーをかけた」という宮田の間隔は序盤はずっと1秒以内。上位陣では3番手の坪井、4番手の高星、そして5番手を争う大津弘樹(TODA FIGHTEX)、三浦愛(EXEDY B-Max F317)ともいずれも1秒程度のギャップで周回を重ねていった。
13周を過ぎるあたりでラップダウンが発生することになるが、これをうまくかわしたのはパロウ。1秒以内だった宮田との差をわずかに広げ、逆に宮田に坪井がわずかに接近。ただ、テール・トゥ・ノーズには至らず、最後は宮田がふたたびパロウを追い上げたものの、パロウが0.936秒差をつけトップでチェッカーを受けた。
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
2位は宮田、3位は坪井という結果に。ポイントリーダーの高星は4位となり、第6戦以来となる表彰台圏外となった。5位は大津弘樹(TODA FIGHTEX)、6位は三浦愛(EXEDY B-Max F317)となった。
■F3-Nは植田が嬉しい初優勝
F3-Nでは、ポールポジションスタートの植田がオープニングラップを制し、長谷川が2番手、ヤンが3番手に続くが、後方から一気に追い上げを開始したのは、予選をトラブルで走れなかったDRAGONだ。1周目に堀田誠(mutaレーシングF306)をかわすと、2周目にはさらにふたつポジションを上げ、3番手のヤンに接近していく。
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植田正幸(Rn 山下製作所 F308) |
DRAGONは6周目の1コーナーでヤンをオーバーテイクすると、9周目には2番手の長谷川に接近。テール・トゥ・ノーズで長谷川をかわそうと狙うが、なかなか2番手には浮上できず。しかし迎えた18周目、ヘアピンで悔しい単独スピンを喫してしまう。
これで3番手にはヤンが再浮上。最終的に植田は最後まで2番手以下を寄せ付けない走りをみせ逃げ切りに成功し、嬉しいF3-N初優勝を飾ることに。長谷川が2位、ヤンが3位となった。コースに戻ったDRAGONはふたたび追い上げをみせたものの、4位の久保田克昭(Planex スマカメ・F308)には0.070秒届かず、5位でチェッカーを受けた。
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全日本F3選手権第9戦の表彰台 |
全日本F3選手権第9戦のF3-N表彰台 |
阪口晴南(HFDP RACING F316) |
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ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON) |
長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar) |
植田正幸(Rn 山下製作所 F308) |
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三浦愛(EXEDY B-Max F317) |
高星明誠(B-MAX NDDP F3) |
久保田克昭(Planex スマカメ・F308) |