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三つ巴のバトルを制し大津弘樹が初優勝!
F3-Nは久保田がペナルティーでヤンが凱歌

全日本F3選手権第20戦を制した大津弘樹(TODA FIGHTEX)

 9月24日(日)、いよいよ2017年の最終戦となる全日本F3選手権第20戦の決勝日を迎えた。9月23日(土)に行われた公式予選では、各車が第20戦のグリッドに向け一度アタックを展開。ただ、チェッカーまで残り9分というところでの再アタックではSYUJI(B-Max Racing F306)がS字カーブ立ち上がりでストップ。赤旗が提示され、残り3分での再アタックを強いられた。

 わずかなチャンスのなかで第20戦のポールポジションを獲得したのは、大津弘樹(TODA FIGHTEX)。2番手には宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)、2列目には坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、高星明誠(B-MAX NDDP F3)が並ぶ、第19戦と同じ上位グリッドとなっていた。

 F3-Nも第19戦と同様に、長谷川綾哉(Alb新潟第一ホテルSugar)がトップ。久保田克昭(Planex スマカメ・F308)、アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)と続くトップ3だった。

全日本F3選手権第20戦のスタートシーン

■大津と坪井、高星の息詰まる攻防戦

 前日、高星明誠(B-MAX NDDP F3)が2017年ドライバーズチャンピオンを決めていたが、チーム部門、エンジンチューナー部門はまだ接戦のまま。また、今季の締めくくりと来季に向けての思いを秘めて、晴天に恵まれたスポーツランドSUGOで、午後零時に今季最終戦のフォーメーションラップのスタートが切られた。

 迎えたスタートでは、第19戦と同様ポールポジションの大津が好スタートを決めるものの、2番手スタートの宮田の加速が鈍り、坪井、高星が先行。宮田は4番手、阪口晴南(HFDP RACING F316)が5番手に続く。一方、6番手につけていたアレックス・パロウ(THREEBOND)が1周目のSPコーナーでややコースオフ。片山義章(OIRC F315)に接近されるが、2周目の1コーナーの攻防で逆に片山がコースオフを喫してしまう。

大津弘樹(TODA FIGHTEX)

 第19戦同様、トップの大津には坪井がピタリとつけ、高星、宮田という4台が一団となっていく。前日の悔しさを晴らしたい大津、連勝記録を続けシーズンを終えたい坪井、チャンピオンを決めたものの、勝利を目指し続けていた高星と、それぞれの思いがぶつかるような攻防が展開されていった。

 4台の膠着状態が崩れたのは11周目。S字カーブで宮田がコースアウトを喫し、阪口に先行を許してしまう。これで優勝争いは大津、坪井、そして10周を過ぎたあたりから1秒程度にギャップが開いた高星という3台に絞られ、終盤戦に突入していった。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)

■SC明けも大津が首位キープ

 しかし19周目、ハイポイントコーナーからレインボーコーナーに向かう部分で、山口大陸(タイロクレーシング28号)がスピンしコース上に停止してしまう。そのため、セーフティカーが導入されることになってしまった。

 この時点での順位は大津、坪井、高星、阪口、宮田というもの。23周目のリスタート後、当然連勝記録を伸ばしたい坪井は大津のインを狙うが、大津も「昨日のクラッシュの後、皆さんがアドバイスをくれて、切り替えることができました」としっかりとポジションをキープ。ファイナルラップまで動じることなく首位を守りきった大津は、そのままチェッカー! 嬉しい全日本F3選手権初優勝を飾った。TODA RACINGにとっては、2009年ツインリンクもてぎでのケイ・コッツォリーノの勝利以来となった。

チェッカー寸前で高星をかわした宮田

 2位は坪井、そして3位争いは最後まで混沌とする。SC明けの時点では高星、阪口と続いていたが、SC明けの23周目、SPコーナーで阪口がコースオフ。これで4番手に順位を戻した宮田は、ファイナルラップの最終コーナーで最もイン側のラインを通ると、アウト側にいた高星をフィニッシュライン間際でパス。宮田が3位、高星が4位となった。

■F3-Nも白熱の展開。
久保田トップチェッカーも……

 F3-Nは、1周目から前日の第19戦同様に久保田がトップを奪い、長谷川がこれを追っていく展開となる。2台はテール・トゥ・ノーズのまま序盤戦を戦い、7周目には1コーナーから3コーナーにかけてサイド・バイ・サイドのバトルを展開していく。

 一方その後方では、ヤンと植田正幸(Rn 山下製作所 F308)がバトルを展開していくが、9周目の1コーナーで植田がヤンのテールにヒットしてしまい、これで植田はフロントウイングを破損。順位を落としてしまった。

 これで上位は久保田、長谷川、ヤン、吉田基良(B-Max Racing F306)続くが、15周目の最終コーナー入口で長谷川がまさかのスピン。マシンを止めてしまう。また、19周目に導入されたセーフティカーの後には、吉田が最終コーナーでクラッシュ。こちらもマシンを止めてしまった。

 結局久保田がトップでチェッカーを受けるものの、SCリスタート直前に馬の背立ち上がりで痛恨のスピンがあったため、レース後1周減算になり、繰り上がりでヤンが優勝。久保田が2位となり、3位はフロントウイングを交換した後、追い上げをみせた植田となった。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

全日本F3第20戦 表彰台 全日本F3第20戦 F3-N優勝のヤン 大津弘樹(TODA FIGHTEX)
久保田克昭(Planex スマカメ・F308) 植田正幸(Rn 山下製作所 F308) アレックス・ヤン(HuaJiangHU F3)
阪口晴南(HFDP RACING F316) アレックス・パロウ(THREEBOND) 三浦愛(EXEDY B-Max F317)


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