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変わりやすいコンディションのなか
坪井が3回の専有走行ともにトップタイム

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 全日本F3選手権は約1ヶ月少々のインターバルを経て、第3ラウンドとなる富士スピードウェイでの週末を迎えた。世界屈指のロングストレートを持つコースでの戦いだが、7月5日(木)正午からの専有走行1回目は、接近する前線の影響で雨模様。コースオープン時は小雨だったものの、時折非常に強く雨が降り、そのたびに各車ともピットに戻る状況が続いていた。

根本悠生(Albirex-RT)

 そんななか、ここまで4連勝を飾っている坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が1分51秒台から、14周目に1分50秒843にタイムを縮めていく。これに続いたのは河野駿佑(HubAuto F318)、片山義章(YTB F318)、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、金丸悠(B-MAX RACING F3)というところだが、ウエットということもありタイム差は大きいものとなった。

 開始から40分あたりから、時折非常に強い雨が降り、コースインするマシンがあるもののペースを上げられない状態がしばらく続いたが、1時間が過ぎたあたりからふたたび雨は小康状態に。ふたたび各車が周回を重ねていった。

 最終的に坪井が記録した1分50秒843というタイムがこのセッションの最速となったが、2番手につけたのは、終盤1分50秒985にタイムアップした根本悠生(Albirex-RT)。さらに笹原右京(THREEBOND)が1分51秒377で3番手に続いた。

「木曜とはいえ開幕からベースがなかったところから、ここまで上に来られたのは嬉しいですね。雨はもともと得意で、FIA-F4の頃から自信がありました。予選まで雨だと良いですし、今週末はみんなを沸かせるような順位にいられたら」とは2番手につけた根本。

■走行2日目も雨模様。坪井、金丸が上位に

金丸悠(B-MAX RACING F3)

 一夜明け、迎えた7月6日(金)の富士スピードウェイは前日に続き雨模様。午前9時からスタートした専有走行2回目は、それほど雨は強くはないものの、引き続きウエットコンディションで迎えることになった。

 時折雨が強くなるなか、コースアウト等もあったものの、この走行でも赤旗による中断はなし。前日に続き坪井が1分52秒台から51秒台にタイムを上げていき、序盤の4周目にマークした1分51秒528が専有走行2回目のトップタイムとなった。

 2番手に続いたのは、セッションの最後に1分51秒678にタイムを上げた金丸悠(B-MAX RACING F3)。また、走行中盤に1分51秒714を記録した河野駿佑(HubAuto F318)が3番手、笹原右京(THREEBOND)が4番手、阪口晴南(TODA FIGHTEX)が5番手という結果に。上位陣は僅差で、専有走行1回目からウエットコンディションのなかで接戦が予想される展開となった。

「他のクルマもそうだと思いますが、いろいろな情報を集めてきました。雨の量によってセッティングが変わると思うので、この3セッションで集めた情報をどれほど予選に活かしてセットアップを当てはめるかだと思います」と2番手の金丸は語った。

■坪井が3セッションともに首位タイムを記録

阪口晴南(TODA FIGHTEX)

  2時間30分ほどのインターバルを経て迎えた専有走行3回目は、走り出しはやや強めの雨が降っていたものの、開始からしばらく経つと雨は弱まり、コースコンディションは好転していった。ただスリッピーな状態には変化はなく、コースアウトも各所で見られた。ただ、この走行も赤旗中断は一度もなし。2日間3セッションに渡ってウエットコンディションとなったが、中断なくセッションが終了した。

 この走行でトップタイムとなったのは、3周目に1分51秒265をマークした坪井。2番手には阪口が1分51秒797で続き、片山義章(YTB F318)が1分52秒116で続いた。ただ、多くのドライバーに話を聞くと、路面上の水量が3セッションのなかで刻々と変化し、今季から導入された新しいウエットタイヤに対応するかに苦慮しているようだ。

「タイヤはグリップは増していますが、クセがあるかもしれませんね。雨量や路温に敏感で、トップタイムは出ましたがグリップ不足を感じたりもしています」とは坪井のコメントだ。

河野駿佑(HubAuto F318)

「ただ雨の調子は良さそうなので、まずはしっかり予選を戦い、日曜は晴れても3年間乗っている僕がいちばん適応できると思うので、今のところいい流れではないでしょうか」

 一方、笹原は「正直良く分からない部分もありますね。タイムを出そうとしたら路面が変わってしまっていてグリップが無くなったり、自分だけではなくライバルもタイムが落ちていたりして。専有走行2回目まではいい調子で来ていますし、専有走行1回目は風も強くて。天気を読むのが本当に難しいし、雨量によってラインも全然変わってきます」と難しさを語っている。

 これまでランキング2番手につけている宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)もこのコンディションで苦戦しており「走り方を変えても、タイヤを替えてもグリップがないです。ドライならまだいいのですが……」と悩んでいる様子だ。

 現在のところ、7月7日(土)の予選日朝まで雨が残る天気予報となっている。変わりゆくコンディションがどう予選を左右するか注目だろう。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

笹原右京(THREEBOND) 片山義章(YTB F318) 大湯都史樹(TODA FIGHTEX)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) 山口大陸(タイロクレーシング28号) DRAGON(TEAM DRAGON F3)
三浦愛(EXEDY B-MAX F317) ジェイク・パーソンズ(NODAレーシング) SYUJI(B-MAX RACING F3)


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