混戦を制し坪井翔が開幕5連勝を飾る
阪口が2位、笹原が3位で初表彰台獲得
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| 坪井翔（カローラ中京 Kuo TOM'S F317） |
2日間3セッションに渡る専有走行を経て、迎えた7月7日（土）の予選日。朝方こそ雨が強く降っていたものの、午前8時30分の第5戦／第6戦公式予選開始時にはかなり雨が弱まり、ウエットではあるものの、コース上の水量はかなり少ない状態でのコースインとなった。
そんななか、周回3周目あたりから各車がアタックを展開していくが、まずは専有走行で3セッションともトップタイムをマークした坪井翔（カローラ中京 Kuo TOM'S F317）が1分51秒998をマーク。さらに翌周には1分51秒995にタイムを縮めていく。
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| 全日本F3選手権第5戦のスタートシーン |
一方、2番手には阪口晴南（TODA FIGHTEX）、宮田莉朋（カローラ中京 Kuo TOM'S F317）が続いていくが、周回4周目に1分52秒769をマークして3番手に浮上したのは金丸悠（B-MAX RACING F3）。各車は5周の走行を終えて一度ピットへ。金丸らは6周をこなしピットへ戻った。
30分の公式予選のうち15分を過ぎたあたりから二度目のアタックが展開されていくが、ここでやや雨脚が強くなる。ただそれでも、残り7分を切ると大湯が1分52秒348にタイムを上げたほか、宮田、阪口もタイムアップ。さらに残り2分で金丸が1分52秒162にタイムを上げ2番手に食い込んでいったほか、大湯も1分52秒230を記録した。
最終的に第5戦の予選は、最初のアタックで1分51秒995をマークした坪井がポールポジションを獲得。金丸が2番手、大湯が3番手につけることに。阪口が4番手、宮田が5番手に。ウエットを得意とする根本悠生（Albirex-RT）が最後にタイムを上げ、6番手につけた。
■序盤は大混戦の上位争いに
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| 阪口晴南と笹原右京のバトル |
予選後、富士スピードウェイは雨が止み、ピットウォークやスーパーカートのレースが行われる間に路面コンディションはドライに転じた。迎えた午後1時30分のフォーメーションラップは全車がスリックを装着したが、この富士ラウンドでのドライの走行は今週末初。どんなレースになるのか各ドライバーとも分からないままフォーメーションラップを迎えた。
スタートでは、ポールポジションスタートの坪井がトップでTGRコーナーに入っていくものの、大きく順位を落としてしまったのは2番手スタートの金丸。逆に2番手に浮上したのは、4番手スタートの阪口だ。イン側のラインをとると、アウトにポジションをとった大湯をかわしていく。
逆に大湯はアウト側にはらんでしまったが、ここで宮田が大湯に襲いかかり、一度は大湯をかわす。ただ、1周目のダンロップコーナーで今度は大湯が宮田をパス。さらに順位を上げてきた笹原右京（THREEBOND）が大湯に次いで宮田をパス。3台は2周目のメインストレートでサイド・バイ・サイドのバトルを展開した。
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| 笹原右京（THREEBOND） |
この3台の戦いから抜けだしたのは笹原だ。3周目には大湯をかわし3番手に浮上する。上位陣はこれで順位が落ち着いたが、スタートで出遅れた金丸がポジションを戻し始め、3周目には6番手につけていた根本をパス。ポイント圏内まで復帰する。
また、中盤のレースを盛り上げたのは、その根本を先頭とした7番手争い。根本、河野駿佑（HubAuto F318）、片山義章（YTB F318）が激しい戦いを展開し、これを勝ち抜いた河野が7番手へ。根本も粘りをみせるも、片山に先行を許してしまった。
■坪井が逃げ切り。阪口と笹原の2番手争い
一方、トップを走る坪井は少しずつ2番手阪口との差を築いていくが、その阪口には好ペースで追い上げてきた笹原が接近する。9周目には阪口のテールにつけると、TGRコーナーやアドバンコーナー、ダンロップコーナー等で激しいムーブをみせる。ただ、序盤のバトルを戦っていた笹原はタイヤが厳しくなり、阪口もしっかりとディフェンスをみせたことから、順位変動は訪れなかった。
そんな後方のバトルを後目に、坪井は7.368秒のギャップを築きトップチェッカー。開幕からの連勝を5に伸ばした。2位は順位を守り切った阪口が自己最高位タイの順位に。そして3位は全日本F3選手権での初表彰台となる笹原となった。なお、笹原はこちらも初となるファステストラップも記録している。4位には2台のバトルの最中に前とのギャップを縮めた宮田だったが、走路外追い越しのためレース後ペナルティが課された。
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| チェッカーを受ける阪口晴南（TODA FIGHTEX） |
そのため大湯が4位という結果に。2番手スタートだった金丸にとっては悔しいレースとなったが、最終的に5位2ポイントを獲得している。6位は河野という結果となった。また、ジェイク・パーソンズ（NODAレーシング）はこのレースもしっかりと走りきり、F3-Nのフルポイントをマークした。
現在のところ、7月7日（土）の予選日朝まで雨が残る天気予報となっている。変わりゆくコンディションがどう予選を左右するか注目だろう。
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| 全日本F3選手権第5戦表彰台 |
大湯都史樹（TODA FIGHTEX） |
金丸悠（B-MAX RACING F3） |
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| ジェイク・パーソンズ（NODAレーシング） |
山口大陸（タイロクレーシング28号） |
根本悠生と河野駿佑、片山義章のバトル |
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| SYUJI（B-MAX RACING F3） |
DRAGON（TEAM DRAGON F3） |
DRAGONと接触した三浦愛 |
