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波乱のレースを制した宮田がF3初優勝
坪井痛恨のストールで連勝は5でストップ

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 混戦となった第5戦から一夜明けた7月8日(日)、全日本F3選手権は第6戦の決勝レースを迎えた。7月7日(土)の午前8時30分から行われた第5戦/第6戦公式予選は、弱い雨が残りウエットコンディションのなかで予選が展開されていった。ここで2回に渡って各車がアタックを展開していくが、最初のアタックで1分51秒998、1分51秒995と連続して51秒台を記録し、第6戦のポールポジションを獲得したのは坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。次いで大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が2番手、阪口晴南(TODA FIGHTEX)が3番手に続いていた。

 一方、専有走行では苦しい展開となっていた宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)は4番手につけ、2列目グリッドを獲得。第5戦で2番手につけていた金丸悠(B-MAX RACING F3)が5番手、根本悠生(Albirex-RT)が6番手につけていた。

全日本F3選手権第6戦のスタートシーン

■ポールの坪井がまさかのスタート出遅れ

 迎えた第6戦決勝日である7月8日(日)の富士スピードウェイは曇天模様。午前10時15分からの第6戦を前に行われたスーパーフォーミュラのフリー走行では小雨も舞ったが、天候は持ち直し、ドライコンディションのままフォーメーションラップを迎えた。

 迎えたスタートでは、まさかの展開となる。ポールポジションスタートの坪井がストールを喫してしまい、大きくポジションを落としてしまったのだ。これでトップに立ったのは、3番手からスタートした阪口。さらにフロントロウスタートの大湯が続き、TODA RACINGの2台がレースをリードする。

 その背後につけたのは4番手スタートの宮田だったが、コカ・コーラ・コーナーで金丸悠(B-MAX RACING F3)が、さらにアドバン・コーナーでは根本悠生(Albirex-RT)が襲いかかる。ただ、宮田は続く2周目のストレートで根本をかわすと、金丸に迫っていった。

宮田莉朋と阪口晴南のバトル

 トップ争いはTODA RACINGのワン・ツーで2周目を終えるが、3周目にはさらなる波乱が起きる。TGRコーナーを立ち上がった2番手大湯のリヤから白煙が上がりスローダウン、リタイアしてしまったのだ。これで2番手には金丸、3番手には宮田というオーダーとなった。

 一方、スタートで大きく順位を落とした坪井は8番手で1周目を終えるが、「21周と長いレースなので追い上げるしかない」と坪井はスタートの失敗を取り戻すべく、前を行く河野駿佑(HubAuto F318)に照準を定めていく。

 4周目、今度は2番手の金丸に宮田、そして4番手につけていた笹原が接近。5周目にはストレートで宮田が金丸をかわすと、今度は5周目、金丸の背後に笹原、そして片山義章(YTB F318)や河野をかわしてきた坪井が続いていく。6周目の最終パナソニックコーナー立ち上がりでは、金丸と笹原、坪井がスリーワイドのバトルを展開し、これを制した坪井が3番手にまで浮上した。

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

■首位攻防は終盤まで白熱

 トップを走る阪口は、序盤こそマージンを築いていたものの、7周を過ぎたあたりから少しずつ宮田がそのマージンを削りとっていく。また、7周目に1分35秒098というファステストラップを記録した坪井が宮田に近づいていった。

 阪口、宮田とも全日本F3選手権での勝利はまだない。一方の坪井も6連勝がかかる。3台の差は少しずつ縮まっていき、まずは13周目のTGRコーナーで宮田が阪口をオーバーテイクし、トップに浮上する。さらにその周に坪井も阪口の1秒差以内に詰め寄ると、16周目のTGRコーナーで2台はバトルを展開。続くコカ・コーラ・コーナーで坪井が阪口をかわし、2番手に浮上した。

 これでオーダーはトップに宮田、2番手に坪井、3番手に阪口と変化する。これに金丸とのバトルを制した笹原が近づいていった。宮田を追う坪井は、6連勝をかけハイペースで宮田との差を縮め、さらに阪口には笹原が接近。2台は19周目のTGRコーナーでバトルを展開すると、笹原が3番手に浮上した。

 宮田と坪井との差は、ファイナルラップには1.084秒となり、パナソニックコーナーでは坪井がチャレンジを仕掛けるものの、宮田との差は埋めきれず。最後までリードを守った宮田がトップでチェッカーを受け、全日本F3選手権初優勝を飾った。2位は坪井で、開幕からの連勝は5でストップ。ただファステストラップの1点を加えている。

笹原右京(THREEBOND)

 3位は笹原で、2戦連続の表彰台を獲得。4位は阪口。5位争いは、熾烈なバトルを展開していた金丸と片山の争いとなっていたが、20周目のTGRコーナー立ち上がりで、わずかに前に出ていた片山の右リヤタイヤと金丸のフロントウイングが接触。タイヤにダメージを負った片山はコカ・コーラ・コーナーでマシンを止め、金丸は大きくペースを落としてしまうことに。これをかわした河野が5位でフィニッシュし、金丸は6位となった。F3-Nは、今回も11位でジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)がフィニッシュしフルポイントを加算している。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

全日本F3選手権第6戦表彰台 阪口晴南(TODA FIGHTEX) 河野駿佑(HubAuto F318)
金丸悠(B-MAX RACING F3) 三浦愛(EXEDY B-MAX F317) 山口大陸(タイロクレーシング28号)
ジェイク・パーソンズ(NODAレーシング) SYUJI(B-MAX RACING F3) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)


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