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晴天に恵まれたもてぎ大会の専有走行
坪井翔が3セッションともトップタイムを記録

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 2018年の全日本F3選手権もいよいよ後半戦の幕開けを迎えた。第5ラウンドの舞台は、栃木県茂木町のツインリンクもてぎ。この週末は3レースが開催されることになっており、チャンピオン争いにとっても重要なレースとなる。

宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 前ラウンドを欠場した根本悠生(Albirex-RT)も復帰し、16台が揃ったこのラウンドだが、迎えた8月16日(木)午後2時からの専有走行1回目は、晩夏を思わせる暑さの下でスタート。各車が周回を重ねていった。

 途中、開始から50分ほどが経過したところでコース上に落下物があったため、赤旗中断となる。ただすぐに再開され、終盤残り10分を切ったあたりで、各車がニュータイヤを装着し、アタックを開始していった。

 ここで最終周に1分45秒515というトップタイムをマークしたのは、ランキング首位の坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。同じくアタック時に1分45秒750を記録した宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が2番手へ。第5戦以降表彰台争いに絡んでいる笹原右京(THREEBOND)が1分46秒116で3番手に続いた。

 このラウンドでは、B-MAX RACING TEAMの21号車には、スーパー耐久ST-Xクラスでランキング首位につける藤波清斗が乗り込んでいる。「ひさびさのフォーミュラで戸惑うところもありましたが、少しずつ慣れてダウンフォースの感覚もつかめてきました。まだまだ勉強することはたくさんありますが、すごく面白いです」と藤波は初めてのF3の感覚を語った。

■専有走行2回目も坪井が首位に

金丸悠(B-MAX RACING F3)

 明けた8月17日(金)の午前9時30分からの専有走行2回目は、抜けるような晴天の下でスタートした。早々に1分45秒台を記録していったのはカローラ中京 Kuo TEAM TOM'Sの2台で、坪井、宮田というワン・ツーが築かれていく。

 途中、開始から40分というところで一度赤旗が出たほか、1時間が経とうかというところで笹原が2コーナー立ち上がりでストップ。二度の赤旗が出されている。

 終盤、ふたたび残り10分というあたりでニュータイヤを装着したアタックが展開されていくが、ここで1分45秒144にタイムを上げたのは宮田。しかし、坪井が最後に1分45秒027にまでタイムを縮め、専有走行2回目は坪井が首位。宮田、そして1分45秒586をマークした金丸悠(B-MAX RACING F3)が3番手につけた。

 4番手には1分45秒680をマークした大湯都史樹(TODA FIGHTEX)。笹原は車両回収後、ふたたびコースインし、チェッカー周に1分45秒775をマークし5番手につけている。

■3回とも坪井、宮田のワン・ツーに

笹原右京(THREEBOND)

 2時間15分のインターバルを経て、午後1時15分からスタートした専有走行3回目は、引き続き晴天。暑さは残るものの、終盤には初秋を感じさせる爽やかな風も吹くなか、走行が行われていった。

 この専有走行3回目ではアクシデント等はなく、赤旗中断がないままセッションは進行。ロングランを行う車両も多く、坪井、さらに「ユーズドタイヤでのフィーリングはすごくいいんですが、ニュータイヤを履くと伸び幅が少なくて……」という笹原が続いていった。

 終盤になると、三度タイムアタックが展開されることになるが、ここで1分45秒003をチェッカー周に記録したのは坪井。直前まで1分45秒122をマークしてトップにつけていた宮田を上回り、3回の専有走行をすべて首位で終えることになった。

 3番手につけたのは専有走行2回目に続き金丸。4番手に笹原、5番手には河野駿佑(HubAuto F318)がつけた。

大湯都史樹(TODA FIGHTEX)

「昨年までもてぎは苦手意識があるなかで3連勝していましたが、今年は終わってみれば専有走行は3回ともトップタイムだったので、悪くないと思っています。ただ、初日と2日目で路温や風向きが全然違ったので、難しい部分はありましたね」と坪井。

「今回は3レース制で、非常に重要なラウンドだと思っています。そのなかで予選が占める部分が大きいと思いますし、第10戦のポールを獲って、スタートを失敗しなければ第12戦のポールも獲れると思います。明日の公式予選が重要ですね」

 また、2番手につけた宮田は「今年はF3に集中していますが、やっともてぎでのF3のベストな走らせ方が見つけられたと思います。F3とFIA-F4では走らせ方がだいぶ違うので、それを理解できた。去年ほどタイム差もないですし、トップを狙える位置にいるので、手ごたえがありました」と語っている。

 坪井の語るとおり、3レースが行われることからシリーズを通じて重要なラウンドとなる今回のもてぎ大会。注目の予選は8月18日(土)の午前8時20分にスタートする。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

河野駿佑(HubAuto F318) 阪口晴南(TODA FIGHTEX) 片山義章(YTB F318)
三浦愛(EXEDY B-MAX F317) 根本悠生(Albirex-RT) 藤波清斗((B-MAX RACING F3)
DRAGON(TEAM DRAGON F3) 久保田克昭(Planex スマカメ・F3) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)


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