フェネストラズが前日の雪辱を果たして完勝
宮田攻略のアーメドが2戦連続の表彰台へ
朝から小雨が降り続けた富士スピードウェイを舞台に、7月14日(日)午後4時25分より全日本F3選手権第12戦が行なわれた。ウェットコンディションの中、後続を寄せつけない速さを見せて優勝したのはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)。第6戦岡山以来となる今季6勝目を挙げた。昨日の第11戦で初優勝を遂げたエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)が2位、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が3位となった。
■宮田vsフェネストラズの争いはスタート直後に決着
前日の午前中に行なわれた予選のセカンドベストラップにより、第11戦に続き、宮田がポールポジショングリッドへ。以下、フェネストラズ、大津弘樹(ThreeBond F318)が続いた。なお、シャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)、山口大陸(タイロクレーシング28号)に加え、第11戦のクラッシュにより負傷した三浦愛(ThreeBond F314)が欠場となっている。
コースイン開始頃までは小雨が降り続いていたものの、レース開始直前には小康状態に。ウェットコンディションの中、フォーメーションラップがスタートしたが、そのフォーメーションラップ中に今回スポット参戦の石澤浩紀(Planex・スマカメ F3)がダンロップコーナーでスピン、フロントウイングが脱落のクラッシュを喫し、ピットへと戻りリタイアとなった。
石澤を除く10台がグリッドにつき、21周の決勝レースがスタート。スタートではフェネストラズの動き出しが良く、1コーナーで宮田のインを奪いトップへ浮上する。その後方では5番手スタートのアーメドが抜群のスタートを決めて3番手にポジションアップ。さらにその後方では大湯都史樹(TODA FIGHTEX)と河野駿佑(RS FINE K&N F318)が接触、河野はコカ・コーラコーナー手前のアウト側にマシンを止めることとなった。
■雨の中、抜群の速さを見せたフェネストラズ
1周目を終えた順位はフェネストラズ、宮田、アーメド、大津、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。2周目、接触によって8番手にポジションを落としていた大湯がアメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark F3)を、4周目には片山義章(YTB by Carlin)を1コーナーでパスして6番手に浮上。しかし、小高を追っていた7周目にGR Supraコーナーの立ち上がりで縁石に乗ってスピン、7番手に後退する。
トップを走るフェネストラズが他車より約1秒速いラップを重ねてギャップを広げていく一方で、2番手争いが接近。15周目のダンロップコーナーでアーメドが前を走る宮田のインを狙うが宮田がポジションをキープ。しかし、翌16周目のパナソニックコーナーで再びアーメドが宮田のインに入りクロスラインを取ってストレート勝負へと持ち込む。宮田も意地を見せて並走を続けるがコカ・コーラコーナーで決着、アーメドが2番手へと浮上した。その後、順位は変わらず、最後はフェネストラズが約20秒もの大差をつけてトップチェッカー。アーメド、宮田が続き、大津、小高、大湯までがポイントを獲得した。マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON F3)が着実に走りきり、2連勝を果たした。
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- 石澤 浩紀(Hanashima Racing)
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- 片山 義章(OIRC team YTB)
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- サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)
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- 大津 弘樹(THREEBOND RACING)
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- 三浦 愛(THREEBOND RACING)
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- DRAGON(B-Max Racing with motopark)
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- 河野 駿佑(RS FINE)
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- 小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
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- アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)