●第4大会ツインリンクもてぎ金曜占有走行
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Cクラスは山内、Nクラスはトンプソンがトップタイムに
明日から行われる第8/9戦を前にした8月5日、ツインリンクもてぎで恒例の金曜占有走行が行われ、セッション中に通り雨が降るトリッキーなコンディションの中、Cクラスでは午前、午後共にトップタイムを譲らなかったハナシマレーシングの山内英輝が、Nクラスでは午後のトップを奪ったSGC by KCMGのギャリー・トンプソンが、それぞれ総合トップタイムを奪った。
まずまずの日差しの下、午前10時〜11時30分に行われた1回目のセッション。開始10分の段階で、早々にスリーボンドレーシングの安田裕信が1分49秒142をマークしてトップに立つが、安田はさらに1分48秒269へとタイムアップし、序盤はそのまま首位の座に。
しかし、やや日差しが陰った午前10時50分に山内が1分48秒163をマークしてトップに。このころ、気温は30℃、路面温度は41℃あたりとなるが、なんと突然セクター3のあたりから通り雨が降り始める。
一時強まった雨により、見る間にコースはウエットに変わり、山内、SGC by KCMGの西本直樹、NDDP RACINGの千代勝正、佐々木大樹などがウエットタイヤに履き替えてコースインすることとなるが。徐々にコンディションは回復も、タイム更新はならず、結局山内、安田、B-MAX ENGINEERINGの関口雄飛がトップ3に。
一方Nクラスでは、千代が好調な滑り出しを見せ、開始20分で1分50秒015をマークしクラストップに躍り出ると、そのままその座を譲らずチェッカー。2番手にはトムススピリットの中山雄一が続き、3番手にはトンプソンがつけた。
2回目のセッションは午後2時〜3時30分までのセッションとなったが、気温29℃、路面温度36℃とやや涼しくなる中、ドライコンディションでセッションがスタート。しかし、またもセッション途中から雨が降り始め、開始20分で山内が1分47秒976をマークしたものの、その後トリッキーな空もようのようにすっきりしないセッションになる。
午後3時には突然強まった雨に足をすくわれた西本が90度コーナーでスピン、グラベルにスタックしたために赤旗中断となるが、残り20分で再開後のセッションもセクター3は完全なドライになることはなく、最後のニュータイヤでのアタックも行わない陰影が続出するなど午後も不完全燃焼のセッションに。
結局序盤のタイムのまま、「自分を含め、多くのドライバーがニュータイヤを履いていないので周囲の状況が正確には分からないけれど、明日の予選〜決勝に向けたバランスの確認は出来た」という山内がこのセッションも制し、総合トップタイムを獲得。総合2番手は安田、3番手にはPETRONAS TEAM TOM'Sのリチャード・ブラッドレーが続いた。
NクラスもCクラス同様に不安定なコンディションの中での走行となったが、雨脚が強まる直前の午後2時58分に1分49秒635をたたき出したトンプソンが、開始僅か10分で1分49秒658をマークしトップに君臨していた千代を逆転し、そのまま総合クラストップに。
「路面が改修されていて、ドライでもウエットでもかなりグリップが良かったよ。ウエットなのにスリックタイヤで走れてしまうくらいで、ちょっと不思議な感じだったけれど(笑)。チャンピオンシップを考えると、そろそろ明日あたり優勝したいな」と語ったトンプソンに千代が続き、3番手はHFDP RACINGの三浦和樹となった。
明日も日中不安定な天候という予報が出されているもてぎだけに、シリーズ中盤戦は波乱の展開となるかもしれない。