●全日本F3選手権 第8戦 決勝
●雨中の激戦を制したふたりのポールシッター
Cクラスでは関口雄飛、Nクラスでは千代勝正が優勝!
土曜午前に行われた第8戦予選で1分46秒497をたたき出し、2番手以下にコンマ7秒もの大差をつけてCクラスのポールシッターとなったのは関口雄飛。これに安田裕信、山内英輝、リチャード・ブラッドレー、蒲生尚弥、西本直樹が続く。
一方、Nクラスでは1分49秒291で千代勝正がポールを獲得、ギャリー・トンプソン、野尻智紀、佐々木大樹、三浦和樹、野呂立、石川資章がこれに続き、エンジンの電気的なトラブルに見舞われた中山雄一は、コースインしたもののタイム計測は出来ず、最後尾からのスタートとなった。
ところが、気温32℃、路面温度48℃というコンディションであった予選から一転、午後3時20分にフォーメイションが始まった第8戦決勝はどんよりとした雲が低くたれ込め、スタート進行の間に雷雲の接近が伝えられることに。小雨の降り始めたグリッド上ではスリックかレインか、タイヤ選択に各陣営が頭を悩ませることとなったが、Cクラスでは西本以外全車レイン、逆にNクラスでは野呂と石川以外全車スリックという対象的な選択となった。
ところが、フォーメイションスタート直前に雨が突如大粒になり、セクター3は土砂降りに。これを受け、スリックを選択していたチームのうち、SGC by KCMGの西本、トンプソン以外はフォーメイションラップにピットイン、レインタイヤに履き替える。
しかし、そのまま決勝はスタート。レインタイヤでスタートしていた上位陣は、雷鳴轟く豪雨の中で必死のドライビングを続けるが、1周目を終えてCクラスではトップ関口、2番手に浮上した山内、安田、ブラッドレー、蒲生というオーダーに。この後にNクラスではレインタイヤを選んでいた野呂、石川がクラス1−2となり、ピットでタイヤを履き替えたマシンのトップとして3番手に千代がつけ、以下佐々木、中山、野尻、三浦となった。
ところが、豪雨が続く中2周目の最終コーナーの水たまりで山内がスピン、さらに翌周にはトップ関口、2番手安田までもがスピンをするなど大混乱となったことで、セーフティーカーが導入された直後、レースは赤旗となってしまう。
雨が小康状態となった午後4時35分、1時間以上もの中断の後、レースは再びSC先導でスタート。2周目にピットインしタイヤを交換したため周回遅れとなった西本とトンプソン以外は4周目からレースが再開されることとなったが、SCは6周終了時にコースを離れ、レースはリスタート。
トップの関口は2番手蒲生、3番手ブラッドレーのトムス勢、さらにはスピンで遅れた安田、山内らをじりじりと引離して行く。リスタート直後の7周目、バックストレートエンドで3番手に安田が浮上も、その後は安田のペースが上がらず、ブラッドレー、山内との三つ巴の攻防に。
しかし、首位関口は蒲生を突き放すとそのまま逃げ切り、ガッツポーズで今季3勝目のフィニッシュ。2位に蒲生、3位に安田となり、4位にブラッドレー、5位に山内、6位に西本と続いた。
一方Nクラスでは中断前にクラストップに返り咲いていた千代が、リスタート後もCクラスに食らいつく好走を見せて独走優勝。2番手には最後尾スタートながらもペースに苦しみ佐々木を攻略した中山が入り、3位には同じく野尻。佐々木は4位に留まり、三浦、野呂、石川、トンプソンというオーダーでのチェッカーとなった。
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