●全日本F3選手権 第8戦 決勝上位ドライバーコメント
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■優勝:関口 雄飛
(B-MAX ENGINEERING/Car.No50/B-MAX F308/トヨタトムス1AZ-FE)
「ウエットコンディションは富士の予選で経験していたものの、そのときのフィーリングがあまり良くなかったので、雨は降らないでくれと願っていました。けれど、スタート直前に凄い雨が降って来てしまって。昨日の感じでは路面が新しくなり、多少濡れていてもスリックでグリップするほどだったので、個人的にはスリックでスタートしたかったのですが、Cクラスのほとんどがレインタイヤで出るようだったので、敢えてリスクを取る必要はないということで、自分もレインに換えました。スタートしてみたら、ストレートでもハイドロが起こるような状態でしたが、中断するとは思わなかったのでとにかく攻めに攻めまくっていたら最終コーナーでスピンしてしまって。その直後に赤旗が出たんですが、再開後は雨量も減っていました。雨はスリーボンドの安田選手が速いのではと警戒していたのですが、ファステストも獲れましたし、良い感じでレースを終えることが出来ました。明日もポールスタートですが、まだまだポイント的に出遅れているものの、そういうことを考えずに普通にスタートすれば勝てるはず。落ち着いて戦いたいと思います」
■2位:蒲生 尚弥
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス1AZ-FE)
「スタート直後の凄い雨の中では、自分も何度かコースアウトしてしまったんですが、うまくスピンせずに生き残ることが出来て。その後2番手に浮上したところで中断になり、リスタートとなったわけですが、序盤は関口選手について行けたものの、だんだんタイヤのグリップが落ちて来て引離されてしまう展開でした。(予選で苦戦していて)僕はずっと決勝で雨が降ってほしいと思っていたので、良かったです。明日は雨ではないかもしれませんが、ドライで自分が今ひとつイケていない原因を見つけて改善出来ればと思います」
■3位:安田 裕信
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/スリーボンド東名SR20VE)
「昨日はドライで調子が良かったんですが、今日は気温が上がったこともあり、(予選で)昨日のような調子の良さは無く2番手スタートになりました。決勝ではスタートで出遅れてしまい、大雨の中で自分もスピンしてしまって。そのために赤旗中断後のリスタートでは4番手になったのですが、雨は得意でしたし、セットも雨用にしてタイヤの内圧も高めにして序盤勝負と思っていました。その作戦は上手く行って、序盤にブラッドレー選手を抜いて2周くらいでトップグループに追いついたのですが、あまりにも路面が乾いて行くのが早くて、終盤はタイヤが厳しくなってしまいブラッドレー選手を抑えるのがいっぱいいっぱいでした。こういう悪い状況の中でも、3位表彰台に残れたことは良かったなと思いますね」
■4位:リチャード・ブラッドレー
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス1AZ-FE)
「最初のレースではスタートからもの凄い雨の中でのレースになった。蒲生選手に先行されてしまったけれど、3周目の最終コーナーで安田選手がスピンをした場面では僕もアクアプレーンでバランスを崩したけれど、うまく安田選手のマシンを避けつつグラベルに避けられたのが良かったね。リスタート後は、バックストレートエンドで安田選手にパスされたが、後半追い上げて抜き返せそうだったのに、ピットボードを見落としていて、まだ周回があると勘違いしていたんだ。よし、次の周には抜けるぞと思っていたら、チェッカーが出ていて、あれっ!? って思ったよ(笑)。でも、初めてのF3でのウエットレースでの自分のパフォーマンスはポジティブに捉えているし、明日はもっといい結果を期待しているよ」
■5位:山内 英輝
(HANASHIMA RACING/Car.No5/PLANEX ハナシマ F308/トヨタハナシマ1AZ-FE)
「最初スタートして2周目にスピンしてしまったんですが、水たまりが酷く、ずっとカウンターが当たっているような状態でした……。もう前について行くのがいっぱいいっぱいでしたね。リスタート後は、序盤になんとかして抜いてやろうと思っていたんですが、全然ペースが上がらなくて。再開前に、多少ウエットセットに振って行ったんですが充分じゃなかったのかもしれません。昨日もウエットコンディションでは周囲より速かったので、雨でも自信があったんですが、スタートしてみたら……、という感じでしたね。明日はどんなコンディションになっても自信を持って臨みたいと思います」
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■優勝:千代 勝正
(NDDP RACING/Car.No23/NDDP RACING)
「Nクラス勢の多くはドライタイヤでスタートしたので、自分もドライタイヤを選んだのですが、フォーメイションラップで雨が強く降って来て。もうS字とヘアピンが土砂降りになっていたので、チームからピットに入れという指示があったのでタイヤを履き替えピットスタートのような格好になりました。その際、ウチのチームのタイヤ交換が一番早かったので、同じタイミングでピットインしたマシンの中ではトップで復帰出来たのが助かりました。先行していた野呂選手と石川選手を抜いたところで赤旗になりましたが、中断後はクラストップでの再開で良い位置でしたし、雨でのフィーリングも良かったので、結果として凄く楽なレースをさせてもらいました。もてぎは昨年も優勝して得意ですし、チームもしっかりした準備をしてくれていますから、明日も今日と同じようにポール・トゥ・ウインで勝ちたいですね」
■2位:中山 雄一
(TOM'S SPIRIT/Car.No37/TDP SPIRIT F307)
「今日は予選でマシントラブルのために1回目も2回目も、ちゃんと走ることが出来ず予選ポジションが悪かったのですが、決勝スタート後は雨の中、ピット作業も早く、うまく順位を上げて行くことが出来ました。リスタート後はNクラスは周回遅れなどもあり、自分の順位がはっきり分かっていませんでした。結果として2位になれたわけですが、予選順位を考えれば、この2位という結果が獲れたことは良かったなと思います。チームが雨のセッティングや作戦を決めて頂いたお陰の2位ですから、感謝しています。佐々木選手とバトルになって一度抜いたものの、また抜き返されて。けれど、最終的には90度コーナーでまた抜き返すことが出来ました」
■3位:野尻 智紀
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F307)
「今日は予選が良くなくて、3番手からのスタートだったわけですが、僕も濡れている路面でもドライタイヤで結構グリップするということは昨日の段階で感じていたので、チームと相談してドライタイヤでスタートすると決めました。ただ、雨が強まってしまい、フォーメイションラップを終えようとしたところで無線でピットに入るよう指示されて。凄く良いタイミングでチームに決断してもらったと思いますし、F3ではあまりないピット作業もメカニックさんたちが頑張ってくれたのに、再開後は自分があまりペースを上げることが出来ず、前の佐々木選手をパスするのにかなり時間が掛かってしまったのが残念です。本当ならば自分が2位になれる可能性もあったと思うので、そのあたりはまだまだ僕の力不足だと思いますし、今後に向けて改善して行きたいですね」
■4位:佐々木 大樹
(NDDP RACING/Car.No22/NDDP RACING)
「予選でもそうだったのですが、ウエットの決勝でもリヤが滑ってしまう状況があってメチャクチャ遅かったですね。自分のドライビングもあるのかもしれませんが、雨になったら滑ってしまってどうしようもないほどでした。トラクションもないし、ブレーキでも飛び込めないしで、雨が得意じゃないにしても遅すぎたと思います。もてぎにテストに来たときもウエットで走っているのですが、こんな症状は無かったんですが……。フォーメイションラップのピットインの際、作業が早くて千代選手に次いでピットアウト出来て、チャンスだっただけに残念です」