●全日本F3選手権 第9戦 決勝
●関口、ポール・トゥ・ウインでもてぎを連勝!
N クラスではトンプソンが歓喜の初優勝飾る
土曜午前の予選では、第8 戦に続いて関口雄飛が1 分46 秒530 でダブルポールを獲得。
これに安田裕信、山内英輝、リチャード・ブラッドレー、蒲生尚弥、西本直樹という、第8 戦と
全く同じオーダーでC クラス勢がトップ6 を占めることに。
対するN クラスでも千代勝正が連続ポールを奪い、2 番手にギャリー・トンプソンが続いたが、
第8 戦とは異なり、3 番手に佐々木大樹が食い込み、三浦和樹、野尻智紀は4~5 番手。
第9 戦予選でもエンジンが全開になってしまうトラブルに見舞われ、3 周しか出来なかった中山
雄一が6 番手、石川資章、野呂立がクラス7~8 番手となった。
日曜のもてぎは前日同様曇りがちの空となったが、第9 戦決勝がスタートする午前10 時45 分の
時点では気温34℃、路面温度44℃という暑さに。フォーメイションが終わり、午前10 時48 分、
レッドシグナルが消え全車がスタートを切った。
上位陣で抜群の飛び出しを見せたのは安田。しかし、出遅れたかに見えた関口が加速での伸びに
勝り、2台は1~2 コーナーで並走。3 コーナーにかけてイン側のラインを奪った関口が、安田の
攻勢を封じてトップに。
背後では山内が3 番手を死守し、これに蒲生、ブラッドレー、西本が続いた。
1 周目の90 度コーナーで安田のインを突いた山内だったが、立ち上がりではらんだところを安田
にクロスラインで逆転され、ポジションの変動はないままレースは2 周目に入る。
トップに立った関口は、1 周目に1 秒3 のマージンを稼ぐと、2周目には1 分48 秒041 のファス
テストラップを刻むなど、じりじりと安田を引き離して行く。2 番手安田も3 番手山内を徐々に引
き離していくこととなり、上位陣はそれぞれ単独走行になって行く。
トップ3 の背後では蒲生、ブラッドレー、西本が序盤から等間隔の攻防を続けるが、やや間隔が開
き始めた15 周目、ブラッドレーが最終コーナー立ち上がりで単独スピンを喫し、そのままリタイ
ア、西本が5位に浮上することに。
結局独走のまま逃げ切った関口は、前日に続いてファステストラップをも手中に収めるポール・
トゥ・ウイン。2 位に安田、3 位に山内、4 位に蒲生、5 位に西本となったが、この週末で一気に
24 ポイントを荒稼ぎすることとなった関口が、ついにランキング2 位に浮上する結果となった。
一方N クラスでは、好スタートでポールの千代をかわしたトンプソンがホールショットを奪い、
トップに浮上。千代は2 番手に下がり、3 番手には3~4 コーナーでの中山、佐々木との攻防を上
手くすり抜けた三浦が浮上する。
3 周目、三浦を1 コーナーで捕らえ3 位に中山が復帰する一方、その頃首位争いは白熱。序盤、
ペースに勝った千代はセクター1 でトンプソンに攻勢を仕掛けるが、辛くもこれを凌ぎ切った
トンプソンが、僅かに千代とのギャップを拡大し始める。
ところが、その矢先の7 周目、90 度コーナーで左フロントタイヤをロックさせた千代は、まさか
のコースアウト。なんとかレースに復帰した千代だったが、ここで中山の先行を許してしまう。
この後トップを快走するトンプソンの後方で、中山との攻防を続けた千代だったが、結局2番手を
奪い返すことはできず。
中山もトンプソンを追う力はなく、9 秒もの大差をつけて20 周を独走したトンプソンは、参戦2
年目にしてうれしい初優勝を飾った。
4 位には三浦、5 位に佐々木、6 位に野尻、7 位に野呂、8 位に石川となっている。
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