■優勝:安田 裕信
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/スリーボンド東名SR20VE)
「ドライの予選でもかなり手応えは感じていたのですが、決勝はウエットになって。もてぎではタイヤ選択を失敗していたので、今回は的確に行こうと。それでスリックで行くことになりましたが、1速をショートギヤを入れていたせいでスタートではもの凄くホイールスピンしてしまって出遅れました。けれど、レースがスタートしてからは、自分のペース、周りのペース、路面の状況を見ながら、無理して前半プッシュして抜きに行ってもクラッシュしてしまうだろうと序盤は様子をうかがっていました。終盤蒲生選手にペナルティーが出たのですが、あの段階では僕の方が1秒近く速いペースで周回出来たと思いますが、蒲生選手もペナルティーのボードが見えていなかったようでなかなかピットに入ってくれなくて。後ろから関口選手が追い上げて来ていたので、早くどいてくれないかと、かなりイライラしましたね(笑)。それでも、トップに立ってからはファステストラップも獲れましたし、良い形で優勝することが出来て良かったです。鈴鹿ではきっと関口選手が速いと思うので、僕たちとしてはなんとかこの岡山でポイントを稼ぎたいと思っていたので、明日もなんとか優勝出来るよう頑張ります」
■2位:関口 雄飛
(B-MAX ENGINEERING/Car.No50/B-MAX F308/トヨタトムス1AZ-FE)
「スタートに関しては最近だいぶコツを掴んでいるので、良いスタートが切れ、ああいう路面は得意ですし、序盤にギャップを作ることが出来たんですが、セーフティーカーが入ってしまって……。そこからは、少しタイヤの内圧に問題があってあまりペースが上げられず、抜かれてもずっと我慢していたんですが、中盤でかなり離されてしまって、ああ、もうムリかなと思いました。終盤になって路面が乾いて来て一気にペースが上がったんですが、前に近づくとダウンフォースが抜けてしまうし抜き返すのは厳しかったですね。明日はポールスタートですし優勝したいと思いますが、ここまではどんどんポイント的に追いついていたのであまりムリはしませんでしたが、今日は逆に引き離されてしまったので、多少リスクを冒してでも攻めて差を詰めて行きたいと思います」
■3位:蒲生 尚弥
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス1AZ-FE)
「スタートから序盤は凄くクルマがグリップしていたのでペースも良かったのですが、中盤からは何をやってもペースが上がらなくなってしまって。トップを走っている12周目にダブルヘアピンの1つ目でオーバーランしてしまったあたりでグリップが無くなり始めていて、ブレーキで全然止まれなくてコースアウトしてしまい、それで後ろの安田選手から追いつめられてしまいましたが、ペナルティーのボードが見えづらくて少し見逃してしまいましたね。山内選手との接触の状況は、ヘアピンで僕がイン側に入って行ったのですが、イン側が結構濡れていて、少しアンダーステアが出て膨らんでしまって当たってしまった感じでした。岡山は地元なので、明日はもっと良いレースがしたいですね」
■4位:マシュー・ホーソン
(SGC by KCMG/Car.No19/SGC by KCMG/トヨタトムス3S-GE)
「日本での初レースだったけれど、結構楽しめたよ。グリッド7番手からのスタートだったから、失うものはないとウエットタイヤを履いてギャンブルに出たんだ。最初の4〜5周はウエットタイヤの方が良かったと思うけれど、スタート直後にちょっと攻め過ぎてね。安田選手をアウトから抜こうとして2コーナーでグラベルに飛び出し、最後尾にドロップしてしまった。セーフティーカーが抜けた後、何台かパスしたけれど、その後スリックタイヤのマシンたちのペースが上回って、抜き返されてしまったんだ。途中から三浦選手をパスしようとかなりプッシュしたんだけれど、抜けないまま終わってしまった。残念だけれど、ギャンブルがうまくいかなかっただけさ。明日はたぶんドライになるだろうけれど、今日のレースで少しデータも獲れたし、明日はCクラス勢との1秒半の差を1秒にしたいね」
■優勝:野尻 智紀
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F307)
「このところ良くないレースが続いていて、その中から自分の足りないところや課題について色々な方からアドバイスを頂き、それを克服しようと昨日からいつもとは違う気持ちで臨んでいました。しかし、チームが本当に良いクルマに仕上げてくれたので、今日の予選もダブルポールが獲れました。決勝に関してはスリックで行かなければ勝てないレースだったと思いますし、最初はかなり難しいコンディションでしたが、良いスタートが切れましたし、セーフティーカーが出るまでにも前のCクラス勢について行けましたし、最初からグリップも良く、セーフティーカー後も落ち着いて自分のペースで走れました。明日も12ポイントを加算出来るよう頑張ります」
■2位:中山 雄一
(TOM'S SPIRIT/Car.No37/TDP SPIRIT F307)
「僕より後ろのドライバーがほとんどウエットタイヤを選んでスタートする状況でした。ただ、スタートしてすぐはウエットタイヤの方がペースが良いだろうということはチーム内で話していたので(不安はありませんでした)。セーフティーカーが抜けたころからは、もうスリックタイヤの方がペースが良い状態になってきたのですが、その中でウエットタイヤを履くマシンを抜くのに時間が掛かってしまい、トップが見えなくなってしまったのは今日のポジション取りが悪かったからだと思います。レース中のペースに関しては、濡れているときは良くてどんどん野尻選手に追いついて行ったんですが、乾いて来たときに少しバランスが悪くなってファステストラップが獲れなかったことも悔しいですね」
■3位:ギャリー・トンプソン
(SGC by KCMG/Car.No20/SGC by KCMG)
「少しがっかりしているかな。コースコンディションが完璧にドライ、あるいは完璧にウエットであれば、2番手からのスタートだし優勝を狙えたと思うからね。ただ、セーフティーカーの後、だんだんペースが良くなって来て、最終的に表彰台に上がれたことは喜ばないと。まぁ、3位よりは2位のほうがもちろん良かったわけだから、そういう意味で少しがっかり、という感じかな。セクター2〜3のペースが非常に良かったので、セクタ−1が今ひとつだったけれど、ファステストラップを狙うパフォーマンスは充分にあったと思う。最後も終盤のふたつのコーナーで順位を上げようとしたんだけれど、ちょっとリスキーで叶わなかった。今日の予選でクラッシュし、タイヤをダメにしてしまったので、明日もドライならば今日と同じタイヤで戦わなければならないんだ。だから、出来れば明日も雨になればうれしいね」