●全日本F3選手権 第11戦 決勝
●Cクラス山内が開幕以来の2勝目! Nクラス中山は佐々木を抑え逃げ切りV
直前の雨によって難しいコンディションでの攻防となった前日とは打って変わって、気温29℃、路面温度35℃とまずまずのドライコンディションとなった第11戦決勝。
日曜の午前10時35分にフォーメイションがスタートしたこの一戦、ポールは6戦連続となる関口雄飛が奪い、2番手は安田裕信。これに山内英輝、蒲生尚弥、リチャード・ブラッドレー、そしてNクラスポールの野尻智紀、同2番手の佐々木大樹が続き、Cクラス6番手のマシュー・ホーソンを挟み、中山雄一、千代勝正、ギャリー・トンプソン、三浦和樹というグリッドとなった。
スタートの瞬間、やや出遅れた関口に代わり、イン側からトップに立とうとした安田だったが、フロントロウの2台を上回る好スタートで鋭い加速を見せたのは山内。山内はイン側で競り合う2台を他所に、1コーナーアウトからトップに浮上。安田も関口をかわして2番手に浮上する。
オープニングラップのアトウッド立ち上がりで、安田のスリップを奪った関口は、ヘアピんに向けてイン側へ抜け出そうとするが、その背後から逆に蒲生がイン側に抜け出し、関口は行き場を失ってヘアピンで蒲生の後塵を拝して4番手に。
トップに立った山内は、2周目に1分26秒822をたたき出し、安田とのギャップを約3秒とすると、その後も猛プッシュ。安定したラップタイムを刻みながら逃げる山内は、そこから一人旅になり、安田は2番手キープの走りに。その後方では、3番手を死守する蒲生を抜きあぐねる関口との攻防が続いたが、関口も決定力を欠き順位は変わらず。さらに後方ではペースの上がらないブラッドレーに対し、ホーソンがじりじりと間合いを詰める展開に。
結局山内は一時安田に11秒もの大差をつめるなど、独走優勝。開幕戦以来の今季2勝目を飾った。2位には安田。3位には関口の猛攻を凌いだ蒲生が入るかと思われたが、ファイナルラップのヘアピンで突如燃料系と思われるトラブルに見舞われた蒲生はエンジンが止まってしまい、ストップ。関口が3位表彰台に立ち、4位にブラッドレー、5位にホーソンとなった。
一方、Nクラスでは三浦が電気系のトラブルでピットスタートとなった上、ポールシッターの野尻がスタートでエンジンをストールさせる波乱の展開。ここで佐々木がNクラストップに躍り出るかと思われたが、Cクラスのホーソンとの競り合う中で、1コーナーで中山との接触が起こりバランスを崩してしまう。このためNクラストップに立ったのは中山。佐々木、千代、トンプソン、野尻、三浦が続くことに。
トップに立った中山は、佐々木の攻勢を受けながらもミスなく周回を重ねていく。その後方では千代、トンプソン、野尻がテール・トゥ・ノーズの戦いを演じるものの、こちらも順位変動のないままレースは進んで行く。
結局25周に渡って佐々木を封じた中山が今季3勝目をマーク。2位に佐々木が続き、3位には千代。予選でタイヤを傷め、第10戦と同じタイヤを履かざるを得なかったトンプソンは4位、野尻は5位、三浦は6位にとどまった。
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