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Round 10-11 岡山 2011.8.26-28
● 占有走行 ● Round10.11 予選上位
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● Round10 レポート ● Round10 決勝上位
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● Round11レポート ● Round11 決勝上位
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●全日本F3選手権 第10戦 決勝
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ポイントリーダー強し! Cで安田、Nで野尻が優勝

 決勝スタートの約2時間前、S耐の予選で降り出した激しい雨。午後3時40分からスタート進行が始まった第10戦決勝を前には、雨こそ止んでいたが路面はまだかなり濡れている状態に。このため、グリッド上では前戦もてぎのようにタイヤ選択が分かれることに。

 Cクラスではこれが5戦連続のポールスタートとなる関口雄飛を始め、山内英輝、安田裕信、リチャード・ブラッドレー、蒲生尚弥のトップ5台はスリックを選択。しかし、今大会から西本直樹に代わってシートを得たマシュー・ホーソンは7番グリッドからのスタートとあってウエットタイヤをチョイス 。

 また、Nクラスでは野尻智紀、ギャリー・トンプソン、中山雄一のトップ3台はスリックながら、4〜6番手スタートの佐々木大樹、千代勝正、三浦和樹はウエットタイヤを選ぶこととなった。  迎えたスタートでは、関口、山内は好スタートも、ショートギヤを組んでいた安田はホイールスピンで大きく出遅れてしまう。

 1コーナーは大きな混乱なくクリアした集団だが、2コーナーで安田に並びかけようとしたホーソンがコースオフを喫し最後尾にドロップ。さらに2コーナー立ち上がりではブラッドレーがスピンしクラッシュしてしまう。

 このため、なんと1周目にしてセーフティーカーが導入されるが、ここでのオーダーは関口、山内、蒲生、安田、野尻、千代、佐々木、三浦、中山、ホーソン。早々にNクラスのウエットタイヤ勢がポジションを上げる。

 リスタートは3周終了時。この周のヘアピンで蒲生が山内に襲い掛かり、2台は並走する形で立ち上がりかけたが、ここで2台は接触。山内はスピンしコースアウト、再スタートが出来ずリタイアとなってしまう 。

 これで4周目には蒲生、安田が2〜3番手となるが、ペースの上がらない関口に蒲生が迫り、その背後で虎視眈々と安田が状況を見守る三つ巴の戦いに。蒲生の猛追はその勢いを増し、ついに6周目のアトウッド立ち上がりで関口を捕らえ、ついにトップ浮上。さらにダブルヘアピンひとつ目の進入で安田が関口をパス、2番手に。

 この攻防の背後にはNクラストップの野尻がつけ、徐々に路面が乾き始める中、ペースの鈍った千代はスリックに履き替えるためピットイン。代わって佐々木がクラス2番手に浮上も、三浦、さらにホーソンを挟んで中山、トンプソンが一塊になって周回を重ねる展開に。

 ファステストラップをマークしながら独走態勢に持ち込もうとする蒲生は、安田、関口をじりじりと引き離していく理想的な展開。しかし、このまま蒲生の2勝目かと思われた12周目のダブルヘアピンひとつ目で蒲生はオーバーランを喫し、安田との差が一気に1秒7に縮まる。すると、追い打ちを賭けるように14周目には蒲生に対し、山内との接触に関して10秒のペナルティーストップが科せられ手しまい万事休す。

 これで2番手安田が事実上のトップとなるが、蒲生がペナルティーの提示に気づくのが遅れ、ピットインは16周終了時。ここまでの2周で蒲生に前を抑えられた安田の背後には、乾いて来た路面で息を吹き返した関口が肉薄。  ポイントランキング1位vs2位の攻防となったが、最終ラップにファステストラップを更新するなど、うまく逃げ切りを果たした安田が今季4勝目を獲得。関口は3連勝を逃し2位。3位には蒲生。ホーソンが初戦にして4位となった。

 一方Nクラスでは野尻が中盤以降独走。終盤もつれるようにバトルを続けながらウエットタイヤ勢をかわし、Nクラスの2〜3番手に浮上した中山とトンプソンに若干間合いを詰められた野尻だったが、ファステストラップも獲得し、ポール・トゥ・ウイン。久々の完全勝利をマーク。2位には中山、3位にはトンプソン。レインタイヤのまま走り続けた佐々木が4位、同じく三浦が5位。周回遅れとなったものの、終盤ファステストラップを争う好走を見せた千代は6位でフィニッシュしている。

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Formula 3 第10戦 決勝 正式結果表
Pos No Class Name Nat Team Type Engine Total Time kn/n Gap  Beat Lap
1 12 C 1 H.yasuda/
安田 裕信
JPN ThreeBond DALLARA F309 SR20VE 31'27.607 127.121 1'28.139 18
2 50 C 2 Y.Sekiguchi/
関口 雄飛
JPN B-MAX F308 DALLARA F308 1AZ-FE 31'28.408 127.067 0.801 1'28.215 17
3 8 N 1 T.Nojiri/
野尻 智紀
JPN HFDP RACING F307 DALLARA F307 3S-GE 31'48.792 125.710 21.185 1'29.538 18
4 37 N 2 Y.Nakayama/
中山 雄一
JPN TDP SPIRIT F306 DALLARA F306 3S-GE 32'00.870 124.920 33.263 1'29.988 17
5 20 N 3 Gary
THOMPSON
IRL SGC by KCMG DALLARA F307 3S-GE 32'00.982 124.912 33.375 1'29.850 16
6 1 C 3 N.Gamou/
蒲生 尚弥
JPN PETRONAS TOM'S F308 DALLARA F308 1AZ-FE 32'13.628 124.095 46.021 1'30.329 18
7 22 N 4 D.Sasaki/
佐々木 大樹
JPN NDDP RACING DALLARA F306 3S-GE 32'43.185 122.227 1'15.578 1'35.578 18
8 7 N 5 K.Miura/
三浦 和樹
JPN HFDP RACING F307 DALLARA F307 3S-GE 32'44.317 122.157 1'16.710 1'35.550 18
9 19 C 4 Matthew
HOWSON
GBR SGC by KCMG DALLARA F306 3S-GE 32'45.199 122.102 1'17.592 1'35.295 17
10 23 N 6 K.Chiyo/
千代 勝正
JPN NDDP RACING DALLARA F306 3S-GE 32'31.069 116.154 1 Lap 1'29.805 17
以上 規定周回数完走:
  5 C H.Yamauchi
/山内 英輝
JPN PLANEXハナシマ F308 DALLARA F308 1AZ-FE 8'20.341 79.930 15 Laps 2'03.800 1
  36 C Richard
BRADLEY
SIN PETRONAS TOM'S F308 DALLARA F308 1AZ-FE 18 Laps
開始時刻: 16:03:28    終了時刻: 16:34:55

BEST TIME 2 H.yasuda/安田 裕信 ThreeBond 1'28.139 8/18 51.247km/h
参加台数:12台 出走台数:12台

本決勝レースは、1周目にセーフティーカーを導入。3周目にコースを離脱した。
▲ゼッケンNo.1は、2011年 全日本フォーミュラ3選手権統一規則 第3章 第28条 12.(危険なドライブ行為)により、
ペナルティストップ10秒及びペナルティポイント1点を課した。(16:30)




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