●全日本F3選手権 第14戦 決勝
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●Cで山内、Nで千代が優勝。スリーボンドがチームタイトル獲得!
午前に行われた公式予選では、蒲生尚弥がシケインでスピンを喫し赤旗中断が入る波乱の展開。残り3分の再開後のアタックで山内英輝がポールを獲得し、安田裕信、リチャード・ブラッドレーが続くも、タイトル争いが掛かっている関口雄飛が総合11番手に沈むなど波乱含みのグリッドとなり、総合4番手にはNクラスの千代勝正が食い込む。Cクラスのマシュー・ホーソンを5番手に挟み、野尻智紀、中山雄一、佐々木大樹、ギャリー・トンプソン、小泉洋史と続き、関口、蒲生、野呂立、三浦和樹というオーダーとなった。
午後3時38分、18周で争われる第14戦決勝がスタート。Cクラスでは好ダッシュを見せた山内に続き、ブラッドレーが2番手に浮上し安田は3番手。これにホーソンが続いたが、1周目を終えてトップ山内は早くも1秒5のマージンを稼ぎ、関口は9番手に。
ほぼ等間隔で推移する上位陣に対し、11番グリッドから怒濤の追い上げを見せる関口は、2周目に7番手、4周目に5番手とすると、5周目を終える寸前のホームストレートでホーソンを捕らえ4番手に急浮上を見せる。一方、同じく後方からの追い上げを強いられた蒲生は3周目にピットインし、ニュータイヤに履き替えて第16戦の上位グリッドを狙う作戦を採ることに。
トップを快走する山内は既に4秒以上のリードを築いており、そのポジションは安泰。ブラッドレー、安田も2秒前後のギャップのままこう着状態となるが、その後方では関口が7周目に1分15秒225というファステストをたたき出すなど、目に見えない攻防が続く。
10周目を過ぎた辺りからペースの鈍ったブラッドレーに安田が迫り始めると、14周目にレインボーコーナーでブラッドレーが痛恨のスピンを喫し後退し安田以下がひとつづつポジションを上げることに。
後続の攻防をよそに、トップ山内は独走状態のままトップでチェッカーを受け、今季3勝目をマーク。2位に安田、3位に関口が入り、ブラッドレーは4位。蒲生、ホーソンが5〜6位となったが、このレースの終了時点でスリーボンドレーシングが、今季のチームタイトルを手中に収めることとなった。
Nクラスではポールの千代が好スタートも、2番手野尻がスタートで出遅れ、代わって中山が2番手に浮上。ギャリー・トンプソンが3番手に上がり、野尻は4番手に後退する。
トップの千代は直前を走るホーソンに引っ掛かる格好となるが、じりじりと2番手中山を引き離して行く。その背後ではトンプソン、野尻、佐々木が三つ巴を展開するが、なかなかポジションの変動は訪れない。
すると8周目にホーソンにジャンプスタートによるドライブスルーペナルティーという裁定が下り、目前が開けた千代がスパート。一時は間合いを詰めた中山を再度引き離すことに成功した千代は、そのまま徐々にセーフティーリードを築く。
結局千代が今季4勝目となるポール・トゥ・ウインを達成し、中山は2位。3位にトンプソンが入り、野尻は4位。佐々木、三浦、小泉洋史、野呂立が続く結果となった。