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チャンピオン争いの佳境を迎えたもてぎ大会
フェネストラズを追う宮田がトップタイムをマーク

宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)

■専有走行初日は100分の2秒差で宮田がトップに

サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)

 7月末にスポーツランドSUGOで行なわれた第6回大会から3週間。今週末、8月17日(土)〜18(日)にツインリンクもてぎにて開催される。今回は3レースが予定されており、結果次第ではシリーズチャンピオンが決定する。現在ランキングトップに立つサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)を28ポイント差で追う宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がどこまで踏ん張りを見せるのかが大きな見どころとなる。今大会には、前回の菅生大会を欠場したシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)と久保田克昭(Planex・スマカメ F3)が復帰されただけでなく、昨年参戦していた笹原右京(B-Max Racing with motopark F3)がスポット参戦を果たしている。一方、三浦愛(ThreeBond F314)はエントリーこそしたものの、前回の菅生大会に続き走行が行えていない。

 この決戦に先立ち15日(木)の午後、および16日(金)の午前/午後に専有走行が行なわれた。初日となった15日は大型台風10号の影響で、ツインリンクもてぎは最終コーナーから1コーナーにかけて強い風が吹くドライコンディション路面の中、午後2時から2時間のセッションが行なわれた。各チーム、各ドライバーは今季初めてのもてぎということで精力的にテストを敢行。セッション終盤の各ドライバーがニュータイヤを装着したアタックにおいて、1分45秒723というトップタイムをマークしたのは宮田だった。これにわずか100分の2秒差で続いたのがフェネストラズ。以下、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、大津弘樹(ThreeBond F318)、片山義章(YTB by Carlin)と続いた。

■全セッションで宮田とフェネストラズがトップ2を奪う

エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)

 16日(金)も路面はドライ。まずは午前9時30分から1時間半のセッションが行なわれた。開始から約7分半というところで久保田のコースアウトによって赤旗が提示される。そのマシン回収が終わったセッションは午前9時45分に再開され、各ドライバーは本格的な走行に入り、残り10分を切ったあたりからはニュータイヤを投入。このセッションでは先にアタックに入ったフェネストラズが1分44秒833を叩き出してトップを奪う。続いてアタックに入っていた宮田は1分44秒890と100分の6秒差で2番手に留まった。3番手にはアーメド。以下、復帰戦のミレッシ、スポット参戦の笹原、小高、大津と続く。

笹原 右京(B-Max Racing with motopark)

 当初の予定よりも5分遅れで始まった2回目の走行は、約2時間半のインターバルを経て午後2時35分より1時間半のセッションで行なわれた。この頃になると急激に雲が切れ、真夏の太陽が顔を出す。湿度も高く、蒸し暑いコンディションとなったが、その中で各ドライバーは明日に向けて最後の仕上げを行なっていく。セッションの最後にはやはり各ドライバーがニュータイヤでのアタックを行なっていたが、1分44秒766と午前中に出した自己ベストタイムをわずかに更新したのは宮田のみ。この宮田のタイムが3回の専有走行を通じて総合トップとなった。このセッションで2番手につけたフェネストラズは午前中のセッションよりもタイムを落とし、1分45秒167に留まる。以下、アーメド、笹原、小高、ミレッシ、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、大津と続いた。

 専有走行セッションで宮田とフェネストラズがトップ争いを見せていただけに明朝の予選では激しいアタック合戦になることが予想されるが、今大会は3レース開催。各ドライバーが使える3セットのニュータイヤを駆使した戦略もみどころの一つだ。


リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

  • 大湯 都史樹(TODA RACING)
  • 久保田 克昭(Hanashima Racing)
  • シャルル・ミレッシ(OIRC team YTB)
  • 片山 義章(OIRC team YTB)
  • 大津 弘樹(THREEBOND RACING)
  • DRAGON(B-Max Racing with motopark)
  • 河野 駿佑(RS FINE)
  • 小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
  • アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)


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