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フェネストラズがポール・トゥ・ウィンで今季7勝目
マスタークラスではDRAGONが初代王者に

サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark)

 酷暑に見舞われた8月17日(土)のツインリンクもてぎ。午前中に行なわれた予選に続いて、午後4時15分から全日本F3選手権第16戦の決勝レースが行なわれた。このレースをポール・トゥ・ウィンで制し今季7勝目をマークしたのはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)。スタートでの逆転を狙っていた予選2番手の宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が2位。そして、予選7番手からスタートした大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が荒れた展開の中ポジションを上げ、3位表彰台を獲得している。

■酷暑の中、宮田の猛攻撃を凌いだフェネストラズが完勝

 午前8時20分から30分間の予定で始まった予選。しかし、開始直後から計時システムに問題が発生し、セッション開始から10分余りで赤旗によって中断される。約40分の中断を経て午前9時10分にセッションが再開、残り20分間でポールポジション(PP)が争われることになった。この予選で赤旗前に1セット、赤旗後に2セットのタイヤを投入し、最後のセットでPPタイムを叩き出したのはフェネストラズ。宮田は赤旗前に1セット、赤旗後に1セットと計2回のアタックに留めたが、ベストタイムはフェネストラズに対してコンマ1秒余り及ばず、第16戦の決勝に向けては2番手に。以下、小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、シャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)、大津弘樹(ThreeBond F318)、大湯が続いた。

 その後、日中は気温が38℃まで上昇。F3の決勝が行なわれる頃になると、空は雲で覆われ、陽が傾き始めたこともあって若干しのぎやすいコンディションとなる。そんな中、午後4時15分にフォーメーションラップがスタート。全車が1周の隊列走行を終えて正規グリッドに着くと、いよいよ14周先のチェッカーに向けてスタートが切られた。ここでいい動き出しを見せたのはPPのフェネストラズだったが、そこからの加速では宮田が勝り、2台は3コーナーでサイド・バイ・サイドに。続く5コーナー、S字と宮田はフェネストラズを猛プッシュ。しかし、抜くまでには至らずフェネストラズがポジションを守った。その後方ではスタート直後の2コーナーでアクシデントが発生。1コーナーでアーメドにかわされた小高が2コーナーの立ち上がりでアーメドの左リヤタイヤに接触。アーメドはこの接触で左リヤタイヤがパンクしてスローダウン、ピットに戻ったもののリタイアとなった。対する小高も左フロントの翼端板を失った。また、3コーナーの進入で大湯がミレッシを捉え、6番手に浮上した。

■7番手スタートの大湯が4台抜きの3位表彰台を獲得

大湯 都史樹(TODA RACING)

 トップ2台は序盤から接近戦のバトルを展開。3周目にはフェネストラズが1分45秒593、4周目には1分45秒574とファステストラップを連続でマークし、宮田を引き離しにかかる。対する宮田もファステストの1点を狙うべく必死でプッシュを続けていく。しかし、前半のセクターで全体ベストを出してもセクター3、セクター4では前にフェネストラズがいる影響でダウンフォースを失い、なかなかファステストを記録するところまでは持っていけなかった。

 その後方、3番手争いも序盤から白熱する。マシンにダメージを負ってペースの上がらない小高に大津、大湯が迫る展開に。その大津が小高を抜きあぐねている間に大湯が大津攻略を試み、3周目のヘアピンでインを伺った。ここは大津がポジションを守ったが、翌4周目の同じヘアピンで大湯が大津のインに飛び込んだ。2台は軽く接触しながら、立ち上がりで大湯が前へ。その先の90度で大津が再逆転を狙ったが、大湯はうまくイン側のラインを抑えて4番手をキープした。

 勢いに勝る大湯はさらに6周目の3コーナーで小高をオーバーテイク。そこから離されずについていった小高はS字でポジションを取り返そうとしたが、それは叶わず。逆に小高はS字の立ち上がりでスピードが鈍るかたちとなり、続くV字コーナーで大津に先行される。そして8周目、同じV字コーナーで小高のインに飛び込んだのはミレッシ。しかし、立ち上がりで2台は接触。小高がスピンしてグラベルにストップ、ここでレースを終えている。この接触はレース後、ミレッシの「危険なドライブ行為」と判定され、レース結果に30秒加算のペナルティーが科された。

DRAGON(B-Max Racing with motopark)

 この頃にはフェネストラズがトップ争いをリード。7周目の90度コーナーでミスしたという宮田との間に2秒近い差を築いていた。その後もフェネストラズは危なげなく走り切り、今季7勝目。宮田は悔しい2位でレースを終えた。3位には7番手スタートからオーバーテイクを繰り返した大湯が3位表彰台を獲得している。

 この第16戦ではフェネストラズがPPとファステスト、そして優勝のフルポイント12点を獲得し、宮田とのポイント差を33点にまで拡げた。また、マスタークラスではダブルPPを獲得したことで、DRAGON(TEAM DRAGON F3)が初代チャンピオンの座を確定。DRAGONは決勝でもクラス優勝を果たし、表彰式ではタイトル獲得を祝して花束が贈呈された。


リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

  • 久保田 克昭(Hanashima Racing)
  • 片山 義章(OIRC team YTB)
  • 河野 駿佑(RS FINE)
  • 小高 一斗(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
  • 笹原 右京(B-Max Racing with motopark)
  • アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)
  • エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)


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