晴天の下迎えた第1戦は高星が開幕勝利
F3-NはDRAGONが霜野をおさえ逃げ切り
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第1戦の決勝レースを制した高星明誠(B-MAX NDDP F3) |
2日間の専有走行を経て、いよいよ迎えた全日本F3開幕ラウンドの予選日。前日の雨はすっかり止み、早朝は薄曇りだったものの、少しずつ柔らかな陽が岡山国際サーキットに射しはじめるなかで、午前9時15分から第1ラウンドの公式予選がスタートした。
■路面が乾いていった予選でパロウがPP
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全日本F3選手権第1戦のスタートシーン |
とは言え、レコードライン以外は前日の雨がわずかに残る状況。コースインしたマシンのなかで植田正幸(Rn 山下製作所 F308)のみがウエットタイヤを履きコースへ。ただ路面は急速に乾きはじめており、序盤こそ阪口晴南(HFDP RACING F316)、片山義章(OIRC F315)らが1分34秒台をマークしていたものの、午前9時22分にはイェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)が一気に1分30秒台へ。さらにタイムは続々と削られていった。
この週末で第1戦/第2戦/第3戦と3レースが開催される第1ラウンドだが、30分間の予選のなかでベストタイムが第1戦のグリッドに、セカンドベストが第2戦のグリッドとなることから、各陣営ともタイミングを見ながら、多くの陣営がニュータイヤを2セット投入していった。
1分30秒前後から1分26秒、25秒とタイムが縮められていくなかで、チェッカー間際に続々とタイムが更新されていく。そのなかで、唯一1分22秒台に入れたのは、ルーキードライバーのアレックス・パロウ(THREEBOND)。チェッカー2分前に1分22秒965をマークすると、翌周にも1分22秒974をマーク。ベスト、セカンドともにトップタイムとなった。
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
2番手につけたのは宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F314)。高星明誠(B-MAX NDDP F3)が3番手、坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が4番手に。地元戦となる片山義章(OIRC F315)が5番手につけた。
F3-Nでは、今季全日本F3デビューとなる霜野誠友(CMS AVANTECH F306)がベスト、セカンドともにトップタイムをマーク。長谷川綾哉(Alb新潟第1ホテルSuger)が2番手、DRAGON(B-Max Racing F306)が3番手となった。
■第1戦決勝は快晴に。高星が好スタート
予選後、岡山国際サーキットは青空が広がり始め、午後1時25分にフォーメーションがスタートした第1戦は、爽やかな春空の下で25周の戦いの火ぶたが切られた。注目のスタートでは、ポールポジションスタートのパロウがリアクションこそ良かったものの、ストールしかけて加速が鈍ってしまう。その間に、3番手スタートの高星がアウト側から1コーナーへ。4番手スタートの坪井が続いていく。
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高星明誠(B-MAX NDDP F3) |
パロウはアトウッドカーブまでは3番手は守ったものの、1周目のヘアピン〜リボルバーコーナーの間で、2番手スタートだった宮田がパロウに並びオーバーテイク。これで高星が首位、坪井、宮田とカローラ中京 Kuo TEAM TOM'S勢が続いた。
上位陣は1分22秒台後半から1分23秒台というタイムで序盤周回を重ねていくが、4番手のパロウまでが1秒前後の差で等間隔。その後方は大津弘樹(TODA FIGHTEX)が単独の5番手、阪口晴南(HFDP RACING F316)、片山義章(OIRC F315)、イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315)が接近しながら周回を重ねていった。
そんななか、13周目あたりになると、首位の高星の前にF3-Nのラップダウン車両が出はじめる。これをうまくかわした高星が坪井とのギャップをほんのわずかに広げるが、逆に坪井と宮田、パロウのギャップは接近。0.4〜0.6秒程度の差に縮まった。
残り周回がわずかになると、高星はさらに坪井とのギャップを広げていく。一方で三つ巴の2番手争いは最後まで白熱するが、坪井は最後まで宮田にポジションを譲ることなく2番手を死守。一方、最後は2番手以下に4.609秒差をつけた高星が危なげなく25周を走りきり、開幕ウイン。2016年の第14戦に続き、岡山での相性の良さをみせつけた。
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DRAGON(B-Max Racing F306) |
2位は坪井、3位は宮田とカローラ中京 Kuo TEAM TOM'S勢が表彰台に。パロウは初の全日本F3を4位で終えた。5位は大津、最後まで片山と接近戦を展開していた阪口が6位となった。
F3-Nは、スタートでF3-Nトップスタートだった霜野がポジションを落としてしまい、DRAGONが首位に浮上。久保田克昭(Planex スマカメ・F308)、植田正幸(Rn 山下製作所 F308)と続き、霜野は5番手にポジションを落としてしまう。
しかし霜野は持ち前のスピードでひとつずつポジションを奪っていくと、一時大きな差がついていたDRAGONに少しずつ接近していく。残り2周を切ると、その差は1秒前後に。さらにファイナルラップ、その差は0.7秒ほどまで縮まっていった。
緊迫する首位争いだったが、最後はDRAGONが0.502秒差で霜野を振り切り、嬉しい開幕勝利を獲得。霜野は全日本F3デビューレースを2位で終えた。3位には植田が入っている。
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全日本F3選手権第1戦 表彰台 |
全日本F3選手権第1戦 F3-N 表彰台 |
久保田克昭(Planex スマカメ・F308) |
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三浦愛(EXEDY B-Max F317) |
ブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON) |
植田正幸(Rn 山下製作所 F308) |
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霜野誠友(CMS AVANTECH F306) |
アレックス・パロウ(THREEBOND) |
イェ・ホンリー(KRC with B-Max F315) |