●全日本F3選手権 第3戦 決勝上位ドライバーコメント
■優勝:関口 雄飛
(B-MAX ENGINEERING/Car.No50/B-MAX F308/トヨタトムス1AZ-FE)
「今日はウエットの予選で3位と4位ということで、トップの安田裕信選手とのタイム差もかなりあったので、決勝でもそのままなら辛い展開になるとは思ったのですが、雨が止んで路面が乾いて行く感じだったので、スタート前はかなり気が楽になりました。スタート自体はあまり覚えていませんし、それほど良いスタートではなかったと思うんですが、濡れた路面でスリックタイヤという状況は得意なので、序盤のうちにガンガン行こうと。それですぐに2番手にまでは上がれたのですが、安田選手には追いついたものの、ペースが同じぐらいで抜けそうになかったので、このレースのベストラップが明日の第5戦のグリッドになるということを考え、やや間合いを置いてファステスト狙いに切り替えていました。ところが、終盤になって前で安田選手がスピンしたのが見えて……。初優勝ということでここまで長かったな、というのが正直な気持ちですが、やはりうれしいですし、時間のない中で参戦に漕ぎ着けてくれたチームとスポンサーに感謝しています」
■2位:安田 裕信
(ThreeBond Racing/Car.No12/ThreeBond/スリーボンド東名SR20VE)
「予選は得意の雨ということで、ダブルポールが獲れたので凄く流れは良かったのですが、決勝に関しては……。まぁレースとしては良かったですし、序盤から少しずつ2位以下を引き離して行って、このまま優勝できるかなと思ったんですが1コーナーでちょっと、ギヤが落ちにくくなったときに、いったんニュートラルに入って、そこから2速に入ったときにロックしてスピンしまって。自分のそうしたミスもある中で、それでも2位に残れたというのは良かったです。今回は自分のミスで優勝を逃してしまったんですが、明日の第4戦もまたポールからのスタートですし、気持ちを切り替えて優勝を狙いたいと思います」
■3位:蒲生 尚弥
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F308/トヨタトムス1AZ-FE)
「スタートは凄く良くて、うまく順位を上げることが出来たのですが、その後は前の2台に離されてしまっていい走りが出来ませんでした。ウエットの予選では苦戦をしてしまったのですが、決勝ではかなり乾いて行く中での走行だったので、正しい比較は難しいとは思いますが、良くはなっていたいたように思います。明日の第4戦は6番グリッドなので、ちょっと厳しいかもしれないとは思いますが、なんとしても自分の力を出し切って、良いレースをしたいと思います」
■4位:山内 英輝
(HANASHIMA RACING/Car.No5/PLANEX ハナシマ F308/トヨタハナシマ1AZ-FE)
「走り始めのレインかスリックか、というような状況の中でどうしようか色々と悩んだ結果、クルマ的にはスリックの方向で動いていたんですが、少しン濡れているコンディションの中では、やや雨よりのセットアップの方がフィーリングが良かったんです。しかし、結果的にどんどん乾いて行くだろうことが分かっていたのに、やや雨用に振ってしまうという、セットアップの判断を謝ったと思います。スタートではハンドブレーキが不調だったこともあり、上手く行かずホイールスピンで遅れてしまいましたし、5周目には蒲生尚弥選手と競っていて、1コーナーでコースオフもしました。あそこで間合いを詰められているのが分かっていたので、ブレーキで奥まで我慢してみたのですが、やはり限界だったようですが、その後のペースも良くなかったので、セットアップを変えて行ったのが、大きなミスでした」
■優勝:中山 雄一
(TOM'S SPIRIT/Car.No37/TDP SPIRIT F307)
「今日はスリックタイヤで濡れている路面でのスタートだったのですが、以前からこういうコンディションでのスタートには自信があったので、きょうも精神的に良い状態でスタートが出来ました。Cクラスのマシンも1台パスすることが出来たので、かなり良いスタートだったと思います。1周目はかなりCクラスなど混戦になっていて、その背後で安全に走った感じでしたが、自分の後ろからもそれほどプッシュされなかったので、安心して自分の力を出し切ってレースをすることが出来ました。開幕戦から今大会までに、考え方が間違っていた部分を修正することが出来ていましたし、ドライでは今ひとつだったんですが、前回のテストでもウエットのコンディションを経験出来ていたので、それが今回に活きたように思います」
■2位:野尻 智紀
(HFDP RACING/Car.No8/HFDP RACING F307)
「予選が凄く良くなくて、自分の実力の無さを痛感して気持ちの面で落ち込んでいたのですが、それではいけないと前向きに改善して行こうという気持ちで決勝に臨みました。決勝では結構難しいコンディションだったのですが、クルマが凄く良かったので何台もパスすることが出来て。予選があれだけ悪かったのに、決勝で2位になれたということは、シリーズを考えると大きなことだったと思いますが、やはり予選では田中監督やエンジニア、メカニックには本当に申し訳ない、情けない予選をしてしまったと反省しています。明日は天候が良くなるようなのですが、金曜のドライの状況ではまずまずでしたし、今日のベストラップで決まる明日の第5戦では、クラスポールからのスタートが獲れたようなので、頑張りたいと思います」
■3位:千代 勝正
(NDDP RACING/Car.No23/NDDP RACING)
「今日の第3戦はかなりコンディションが微妙で、スタート直前までセッティングに悩み、チームと相談をしていたのですが、結果的にドライとレインの中間的なセットアップを選びました。スタートでは中山雄一選手が良いスタートで、僕は少し遅れてポジションキープで1コーナーに入って行ったのですが、目の前でCクラス勢がバトルをしていたこともあり、良い感じで中山選手の背後に着けていたものの、その後ペースが思うように上がらず、それで野尻智紀選手にも追いつかれて……。彼とは明らかにペースが違ったので、無理にぶつかっても意味が無いので、譲るような感じで(3位に後退しました)。頑張ったのですが、ペースが上がらない苦しいレースでしたね。しかし、明日の第4戦はポールからのスタートですし、ドライでは金曜からうちのチームはバランスが良く自信もあるので、第4戦は自分のチャンスだと捉えています」
■4位:三浦 和樹
(HFDP RACING/Car.No7/HFDP RACING F307)
「スタートが凄く良くて、千代勝正選手にならぶところまで行けたのですが、1コーナーでアウト側から並んだこともあって、行き場を失ってコースオフしてしまいました。しかし、路面が乾き始めてからは、その路面が乾いている部分をうまく使えたので、凄くペースも良く、最終的にベストラップも2番手だったので、明日の第5戦はNクラスで予選2番手ということになりました。ドライビングの面で、今までの課題だった部分が少しずつ、さらに今日のレースで良い方向に進んでいるように思いますので、明日の2戦も今日のレースのフィーリングを忘れずに、頑張りたいと思います」