●連勝目前の安田裕信が痛恨のスピン 関口雄飛＆中山雄一がともに初優勝！

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　ヘビーウエットとなった午前の公式予選、そのファイナルラップに山内英輝を逆転してポールポジションを奪ったのは安田裕信。開幕ラウンドの鈴鹿で優勝を分け合った両者がフロントロウに並び、3番手は蒲生尚弥。そして4番手につけたのは、今大会から参戦開始となったB-MAX ENGINEERINGの関口雄飛。リチャード・ブラッドレー、西本直樹がCクラス5〜6番手に。

　一方Nクラスでは中山雄一が初ポールをゲット。千代勝正、ギャリー・トンプソンがこれに続き、野尻智紀、三浦和樹、佐々木大樹、野呂立までが7番手。石川資章は残念ながらコースイン直後にスピンを喫し、ノータイムに終わり最後尾となった。

　しかし、この予選時の激しい雨は長続きせず、お昼頃にはほぼ雨は小康状態に。午後2時の第3戦決勝のころには、さらに路面が回復。グリッドにはスリック、レインを履くマシンが入乱れることとなり、結局ブラッドレー、西本の2台がレインタイヤでスタートし、ほかの12台はスリックタイヤでのスタートとなった。

　午後2時09分、いよいよ決勝がスタート。ポールの安田はまずまずの動きだしを見せたものの、山内はホイールスピンで出遅れ、代わって蒲生が躍進。1コーナーでは安田をかわしトップに立ったかに見えたが、安田がうまく抑えてトップを死守。背後では関口が山内を捕らえ、さらに最終コーナーでイン側のラインを選んだ関口が蒲生をパスし、2番手に浮上を果たす。

　オープニングラップを制した安田は、序盤2番手関口の追撃を許したが、じりじりとその間合いを拡げて行く展開。このトップ2台の攻防の背後では、山内と蒲生がバトルを演じるが、ともにコースアウトを喫するなどしてレース中盤には3番手蒲生、4番手山内というオーダーに。ブラッドレー、西本はコースコンディションが好転し始めると、苦しい走りを強いられ上位進出は難しくなってしまう。
　レース後半に入り、1秒から2秒、そして3秒へと2番手関口とのギャップを広げ、第2戦からの連勝への手応えを感じ始めていた安田だったが、なんと13周目の1コーナーでギヤがうまく落ちず、シフトロックのような状況になり痛恨のスピン。ここで関口は労せずトップに浮上し、安田は2番手に後退してしまう。 　トップに立った関口は、コンディションの良くなった最終ラップにファステストラップをマークするなどしてそのまま逃げ切り、復帰初戦にして念願の初優勝。安田は無念の2位、3位には蒲生。以下、山内、ブラッドレー、西本となった。

　Nクラスでは、中山がスタートからトップを守り、これを千代が追う展開。しかし、2周目にトンプソンをかわした野尻がクラス3番手に浮上すると、ブラッドレーをかわし、さらにペースに苦しむ千代を猛追。10周目に千代をパスすると、トップの中山を追う形となった野尻だったが、Cクラスの山内の背後でハイペースで周回を重ねていたNクラストップの中山は、このとき既に7秒近いマージンを築いておりトップは安泰という状況。

　結局残り5周でポジションが入れ替わることは無く、中山が参戦3レース目にして初優勝を飾ることに。2位には野尻が入り、3位には千代。三浦、佐々木、トンプソン、野呂、石川と続くこととなった。 　なお、この第3戦のベストラップで決する第5戦のグリッドだが、フロントロウには関口、安田が並び、3番手に蒲生とCクラス勢が続くが、4〜5番手に野尻、三浦がつけNクラスのフロントロウとなる格好に。明日も決勝で両クラスが入り乱れ、混戦模様となりそうだ。

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