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雨中の戦いを制した坪井が9連勝
宮田は出遅れ笹原、金丸が表彰台

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

全日本F3選手権第17戦 スタートシーン

 1大会4レースで行われる全日本F3選手権第7大会は、9月30日(日)に第17戦/第9戦の決勝日を迎えた。この日行われる第17戦のグリッドは、前日の第15戦の決勝レース結果で決まることから、ポールポジションには坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が、2番手には宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が、そして3番手には笹原右京(THREEBOND)がつけることになった。

 ただ、この日は西日本に台風24号が接近していることから、大会審査委員会はタイムスケジュールを変更。当初午前11時40分にスタート予定だった第17戦は、20分間早められ午前11時20分にフォーメーションラップがスタート。また、周回数も25周から20周に短縮されている。

■オープニングラップに混乱

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)

 この第17戦のコースイン直前、スポーツランドSUGOはかなり雨が弱まっており、路面は乾きはじめていたものの、コースイン時から細かな雨が降りはじめ、路面はふたたびウエットに転じ、結局全車レインタイヤでコースインした。

 迎えたスタートでは、連勝を続ける坪井が好発進をみせるも、やや遅れたのは2番手スタートの宮田。その間に2列目の笹原、金丸悠(B-MAX RACING F3)が宮田をかわし1コーナーへ進入していく。

 一方その後方では、山口大陸(タイロクレーシング28号)が2コーナー立ち上がりでスピンを喫し、これを避けた三浦愛(EXEDY B-MAX F317)、DRAGON(TEAM DRAGON F3)がコースオフ。さらに続く3コーナーでは、競り合っていた阪口晴南(TODA FIGHTEX)と大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が接触し大湯がコースアウト。外側にいた小高一斗(Planex スマカメ・F3)が2台を避けるかたちでスピンを喫してしまい、ガードレールに接触した小高は3コーナー立ち上がりで、阪口はS字の立ち上がりでマシンを止めてしまった。

 混乱のなか、トップの坪井はプッシュを続けながら、2番手の笹原を大きく引き離しながら序盤を戦う。笹原、金丸と続き、僅差で宮田が4番手に。片山義章(YTB F318)が5番手、そして藤波清斗(B-MAX RACING F3)がポイント圏内の6番手に浮上した。

 しかし藤波の背後には、河野駿佑(HubAuto F318)、そしてウエットを得意とする根本悠生(Albirex-RT)が続き、1ポイントをかけた戦いが展開されていくことになる。ただ7周目、DRAGON(TEAM DRAGON F3)が2コーナーでスピンを喫し、1〜2コーナーがイエローフラッグ区間となる。序盤の3コーナーからS字も小高と阪口のマシンの処理のためイエローフラッグとなっており、なかなか抜きどころが見いだせない序盤戦となった。

■雨でも速さをみせた坪井が逃げ切り

笹原右京(THREEBOND)

 中盤以降は上位陣がそれぞれプッシュを続けたこともあり、各車の間隔は開き、6番手を争う藤波と河野、根本の争いがクローズアップされたが、河野がコースアウトを喫したこともあり、藤波、根本の戦いに。これを制したのは15周目に藤波をかわした根本で、ウエットでの強さをみせた。

 トップの坪井は、レース後半やや強さを増した雨をものともせず、最後は笹原に対して2.923秒差をつけフィニッシュ。今季14勝目を飾った。2位は笹原で、第14戦以来となる自己最高位。また金丸は今季3回目の表彰台となる3位を獲得した。

 4位は宮田、5位は片山という結果となり、藤波との戦いを制した根本が6位でフィニッシュ。今季3回目のポイント獲得となった。ジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)はウエットでもきっちりと走りきり、シングルとなる9位でフィニッシュ。F3-Nのポイントを重ねた。

 全日本F3選手権の第7大会は、残すは午後の第9戦となっている。なお、第9戦は当初の午後3時55分スタート予定から、午後3時05分からスタートと、前倒しにスケジュールが変更されている。

リザルト・エントリーリストのPDFはこちらへ

全日本F3選手権第17戦 表彰台 金丸悠(B-MAX RACING F3) 片山義章(YTB F318)
根本悠生(Albirex-RT) 藤波清斗(B-MAX RACING F3) 吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)
3コーナーでのアクシデント 山口大陸(タイロクレーシング28号) 阪口晴南(TODA FIGHTEX)


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