坪井が4連勝でSUGO大会制圧
宮田、笹原が再び表彰台を獲得
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
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全日本F3選手権第9戦 スタートシーン |
全日本F3選手権第7大会は、9月30日(日)の第17戦を終え、いよいよ4レース目となる第9戦を迎えた。岡山国際サーキットでの第4大会、第6大会でいずれも中止となってしまっていた第9戦は、9月29日(土)の第16戦の結果でグリッドが決まっていた。
ポールポジションは、第16戦を制した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。2番手には宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がつけ、3番手は笹原右京(THREEBOND)と午前の第17戦と同じ並び。4番手には大湯都史樹(TODA FIGHTEX)が並ぶはずだったが、第17戦のクラッシュのダメージが大きく、グリッドに並ぶことはできなかった。また、ここまで完走を続けていたジェイク・パーソンズ(NODAレーシング)もいったんダミーグリッドに着いたものの、エンジントラブルが起き、ピットに戻され惜しくもリタイアとなった。
■坪井がまたもスタート決める
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坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317) |
悪天候の影響で、当初予定から早められ午後3時05分にフォーメーションラップのスタートが切られた第9戦だが、雲が低く、やや視界が悪い状況でスタートのときを迎えた。雨は強くはないものの霧雨が舞っており、路面は午前同様ウエットだ。
スタートを決めたのは今回も坪井で、2番手には宮田が続く。3番手にはグリッドどおり笹原が続いたが、4番手は1〜3コーナーで阪口晴南(TODA FIGHTEX)と片山義章(YTB F318)がサイド・バイ・サイドの戦いを展開。ヘアピンからS字で前に出た片山が4番手につけていった。
トップにつけた坪井は、5周目には宮田に対して6秒のリードを築くなど、その強さをみせつける。逆に宮田と笹原の差は1秒ほどと、なかなか離れないまま中盤戦を迎えていった。
一方、序盤テール・トゥ・ノーズの戦いとなったのは、片山を先頭とした4番手争い。片山、阪口、金丸悠(B-MAX RACING F3)が一団となり、さらにやや離れて小高一斗(Planex スマカメ・F3)、河野駿佑(HubAuto F318)、藤波清斗(B-MAX RACING F3)が競り合う展開となっていった。
そんななか、片山は5周目のヘアピンでコースオフ。これで4番手には阪口が浮上し、金丸が5番手に。小高を先頭とした争いは、ポイント圏内を巡る6番手争いとなっていった。
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笹原右京(THREEBOND) |
■ウエットのなか坪井が逃げ切り
トップの坪井が13周目に入る頃、最終コーナーでは吉田基良(B-MAX ENGINEERING F3)がクラッシュするなど、スリッピーなコンディションは変わらずだったが、坪井は危なげなくファイナルラップまでプッシュを続け、そのままトップチェッカーを受けた。
坪井はこのレースでも1分27秒750というファステストラップをマークしており、第16戦でファステストの1ポイントを逃したほかは、ほぼ完璧と言える週末を4連勝で飾った。坪井はこれで今季15勝目、10連勝となっている。
2位は宮田、3位は笹原と第15戦/第16戦と変わらないトップ3に。この週末は苦戦を強いられた阪口は4位でフィニッシュ。金丸は5位、そして最後まで順位を守った小高が6位でチェッカーを受け、全日本F3選手権における初ポイントを獲得している。
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全日本F3選手権第9戦 表彰台 |
阪口晴南(TODA FIGHTEX) |
序盤の4番手争い |
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小高一斗(Planex スマカメ・F3) |
河野駿佑(HubAuto F318) |
藤波清斗(B-MAX RACING F3) |
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片山義章(YTB F318) |
山口大陸(タイロクレーシング28号) |
DRAGON(TEAM DRAGON F3) |