2019年最終大会の専有走行では
OIRC team YTBのミレッシと片山が1-2
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シャルル・ミレッシ(OIRC team YTB) |
■専有走行初日は宮田が僅差でトップを奪う
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宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
8月中旬にツインリンクもてぎで行なわれた第7回大会で、今シーズンのチャンピオンがサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)に決定した全日本F3選手権。そこから約1ヶ月半のインターバルを経た9月28日(土)〜29日(日)には、いよいよ41年の歴史に幕を降ろす最終大会が岡山国際サーキットで開催される。その予選・決勝に先立ち、26日(木)の午後と27日(金)の午前・午後に専有走行が行なわれた。3セッションの専有走行で総合トップタイムをマークしたのはシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)。これに岡山をホームコースとする片山義章(YTB by Carlin)、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)、フェネストラズと続いている。
見事な秋晴れに恵まれた26日(木)は午前中に特別スポーツ走行が実施され、多くのレギュラードライバーが走行。フェネストラズとエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)は走行を見送ったが、その他のチームは精力的にテストを行なった。
これに続いて、午後2時半から午後4時半にかけてF3協会主催の専有走行が行なわれた。このセッションからはレギュラードライバーたちのみが走行。それに加えて、来季から使用されるSFL用のシャシー「ダラーラF320」も走行した。カラッとした好天のもと、各ドライバーは本番に向けての準備を整えていったが、まだ路面が出来上がっていなかったこともあり、セッション前半は各車1分23秒台のタイム。セッション後半に入って、ようやく1分22秒台に入る。そして残り時間が10分を切ったあたりからはニュータイヤでのタイムアタックシミュレーションへ。ここで1分22秒164というトップタイムをマークしたのは宮田だった。これに続いたのはSFL車輌で、ルーカス・アウアーがテストドライブを担当したダラーラF320が1分22秒272をマーク。以下、フェネストラズが1分22秒356、今回小高一斗の代役として出場している阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が1分22秒384、ミレッシが1分22秒399と続いている。
■OIRC team YTBの2台が好調さを見せる
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片山 義章(OIRC team YTB) |
一夜明けた27日(金)の岡山は曇り空の朝を迎えた。時折、雨粒がパラパラと落ちてくるかと思えば、晴れ間が見えるといった不安定なコンディションだったが、路面は完全なドライコンディションのまま。午前9時半から11時、午後2時から3時半と、この日は計3時間の走行が行なわれた。なかでも気温、路面温度が低かった午前中のセッションでは、各ドライバーが前日のタイムを上回り、開始からわずか20分というところでフェネストラズが1分22秒171と、前日の宮田のトップタイムに匹敵するラップを刻んだ。その直後、アーメドが2コーナーでコースオフ。そのため、セッションは赤旗によって中断される。
午前10時02分にセッションが再開されると、多くのドライバーたちが1分21秒台に突入する。そして、セッション終盤にはやはりタイムアタックシミュレーションを敢行。ここで1分21秒527のトップタイムをマークしたのがミレッシ。チームメイトの片山も1分21秒718で2番手につけた。以下、それぞれ100分台の差で宮田、フェネストラズ、阪口、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)というオーダーとなった。
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サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) |
午後になると非常に蒸し暑いコンディションとなり、路面温度も上がった。また、ほかのカテゴリーが走行したことによる影響もあったのか、午後のセッションではタイムがいまひとつ伸び悩んだ。多くのドライバーはセッション序盤は1分22秒台後半のタイムで周回を重ねる。その中でフェネストラズとミレッシが早い段階で1分22秒台前半に飛び込み、開始から30分というところでミレッシが1分22秒094をマークしてトップに立った。対するフェネストラズはセッションが折り返す頃になって1分22秒217とわずかに自己ベストを更新するが、この時点では2番手に留まっていた。そして、セッションの残り時間が10分を切ったあたりから、各ドライバーが予選前最後のアタックシミュレーションに入っていく。ここで一気に1分21秒台に飛び込んだのがフェネストラズ。タイムは1分21秒814だった。これに続いたのは宮田だったが1分22秒091と22秒を切ることはできず。以下ミレッシ、片山、大津弘樹(ThreeBond F318)、阪口、アーメドと続いている。しかし、多くのドライバーが午前中のベストタイムを上回ることができず、ミレッシが総合トップとなった。
明日以降は天気が下り坂になると見られているが、予選〜決勝を通して全日本F3選手権最後の大会で笑うのは誰なのか。非常に興味深い展開となりそうだ。
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- 大湯 都史樹(TODA RACING)
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- 大津 弘樹(THREEBOND RACING)
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- 三浦 愛(THREEBOND RACING)
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- DRAGON(B-Max Racing with motopark)
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- 河野 駿佑(RS FINE)
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阪口 晴南(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
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- 畑 享志(B-Max Racing with motopark)
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- アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)
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- エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)