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宮田がポール・トゥ・ウィンで今季7勝目
マスタークラスではDRAGONが10勝目を挙げる
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宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
天候が崩れるという予報が出ていた9月28日(土)の岡山県地方。しかし、その予報は外れ、朝から曇り空ながら時折晴れ間ものぞくコンディションとなった。特に午後になって青空も広がり、残暑といっていいほどの暑さの中、全日本F3第19戦は完全なドライコンディションで行なわれた。この第19戦で独走優勝を果たしたのはポールスタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)。すでにチャンピオンを決定しているサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)に大きな差をつけ、ファステストラップまで奪う完全な勝利を掴んだ。2位にはフェネストラズ、3位には今回代役出場となった阪口晴南(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が続いている。
■チャンピオンを下して宮田が完勝
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サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark) vs 宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
曇り空のもと、午前8時35分からスタートした予選で各ドライバーはニュータイヤを2セット使用してのタイムアタックを行なっている。この予選、前半でトップタイムを奪ったのはフェネストラズ。だが、2セット目のアタックでは宮田が一気にタイムアップを果たし、1分20秒990とただひとり1分20秒台のタイムをマークしてポールポジションを獲得した。フェネストラズはわずかに及ばず2番手。以下シャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)、阪口、エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)、片山義章(YTB by Carlin)、大湯都史樹(TODA FIGHTEX)、大津弘樹(ThreeBond F318)と続いた。しかし、ミレッシはピットロードのスピード違反により、最後尾スタートとなっている。
その後、雨粒がパラついた時間もあったが次第に天候は回復。F3のマシンがダミーグリッドについた頃から青空が広がり太陽が顔を出し、気温/路面温度も急激に上昇した。午後1時25分、フォーメーションラップがスタート。13台のマシンが1周の隊列走行へと向かい、全車がグリッドに着いて決勝レースがスタート。ここでホールショットを奪ったのは宮田。フェネストラズも好スタートを決める。宮田はフェネストラズを牽制するようにイン側にラインを振り、フェネストラズはアウト側にラインを変えて宮田攻略を狙った。その後もフェネストラズはアトウッドカーブやヘアピンで逆転を試みるが、宮田はきっちりポジションをキープ。そこからハイペースで逃げを打った。
その後方では、アーメドがスタートでエンジンストール。この影響を受けて、片山や大湯の加速が鈍る中、大津が中央突破でポジションアップして4番手に浮上。また、最後尾スタートのミレッシも大きくポジションを上げてくる。
■スポット参戦の阪口が3位表彰台へ
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阪口 晴南(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S) |
トップに立った宮田は5周目に入ると1分22秒694とファステストラップをマーク。その後も1分22秒台から1分23秒フラットという速いペースで周回を重ねていく。宮田を追うフェネストラズは1分23秒台前半での周回となり、次第に宮田に離されるかたちとなり、18周を走り終えた時には、その差は7秒076にまで広がっていた。こうして宮田は独走で今季7勝目をマーク。フェネストラズが2位。そのフェネストラズに最後まで食らいついていった阪口がスポット参戦ながら3位表彰台を獲得した。以下大津、大湯、片山までが入賞。最後尾からポジションを上げ、レース前半に河野駿佑(RS FINE K&N F318)とのバトルを制したミレッシは7位でフィニッシュ。見せ場は作ったが、残念ながらわずかにポイントには届かなかった。
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DRAGON(B-Max Racing with motopark) |
明日、29日(日)にはシリーズを締めくくる第20戦が開催されるが、明日もポールスタートとなる宮田が連勝を果たすのか。あるいはフェネストラズが宮田を止めるのか。全日本F3選手権にとって41年という歴史の最後を飾る1戦だけに誰が最後の勝者になるのか、大いに注目される。
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- 片山 義章(OIRC team YTB)
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- 大津 弘樹(THREEBOND RACING)
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- 三浦 愛(THREEBOND RACING)
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- 河野 駿佑(RS FINE) vs シャルル・ミレッシ(OIRC team YTB)
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- 宮田 莉朋(カローラ中京 Kuo TEAM TOM'S)
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- 畑 享志(B-Max Racing with motopark)
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- アメヤ・ベイディアナサン(B-Max Racing with motopark)
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- エナム・アーメド(B-Max Racing with motopark)
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